↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
72/87

予兆2

少し短くなってしまいました。

相変わらず更新が遅くて申し訳ないです。


しかし、少しずつ書き溜めるのって異常に難しい気がするのは私だけでしょうか……。

他の方はどうやっているんだろう……。

そう言う才能なのでしょうかね……。



俺は少し困っていた。

いや、正直な所を言うとかなり困っているかもしれない。

原因は外周部に配置したはずのキラーアントとクイーンアント達だ。


この地にダンジョンを配置した際に生み出し、そして命令だけを与え眷属としての繋がりを廃棄した魔物達だ。

最初の内は俺の命令通りに行動していたのだが、眷属としての繋がりが切れて以降は、徐々に魔物としての本性が勝り、今となっては完全に制御不能に陥っている。

せめてクイーンアントだけは本物のダンジョン部分へ配置するべきだった。


俺の頭を悩ませていたのは、外周部分の広さ・深さだった。

共をしているベリスやシャドウデーモン達が蹴散らしてはいるが、俺達にも襲い掛かって来る。

と、言うよりは深部に侵入してきた外敵として認識され執拗な波状攻撃に晒されていた。


そんな所に現れたのが、新たな眷属となったリリアだ。

まぁ厳密には直接の眷属と言う訳では無いんだけどな。子会社・孫会社みたいなモンか?

いや、違うか……。


「マスター、カタリナ様がお戻りになられました。報告があるとかで、マスターをお待ちになっています。お戻り頂けるでしょうか?」

「ん……?」

違和感を覚える。


このダンジョン内の者は良くも悪くも俺に気を遣う。

特に俺のやっている事の邪魔だけはする事は無い。意見をするのはコアくらいのモンだ。

それはカタリナも例に漏れない。

その彼女が俺の予定を変更させるような行動をとる。

明らかにおかしかった。


「わかった。直ぐに戻ろう。ベリス、悪いんだが定期的にキラーアント達を間引く様に、ガウェインと相談してローテーションを組んでくれ。これ以上広げられるのは困る。」

「承知致しました。」


「すまない。待たせたか?」

「いえ、滅相も無い。お邪魔をしてしまい本当に申し訳ありません。」

「何かあったのか?」

「何が、と言う事は無いのです。確証がある話でなくて大変申し訳ないのですが、アルスロー王国………、何かが起きつつあります。如何でしょう?察知される可能性が高いとは思われますが、侵入の許可を頂けませんか?」


「うーん………。以前の奴隷集めの件も、気にはなるがなぁ……。確証はないんだろう?」

「……、はい。」

気にはなっているが、正直な所どうでも良いと言うのが俺の感想だ。

あの国は冒険者の数も少なく、完全に他国に後れを取っている。

ダンジョンを経営すると言う視点から見れば、相手が創意工夫してテコ入れをしてくれると考えれば歓迎しても良いとさえ思っている。


「カタリナの提案の意味はよくわかる。だが、あの国が何をするのか。それを見てみたい。それに、どんな事が起ころうと必ずお前達が守ってくれるだろう?」

カタリナの言い分は良く分かる。ダンジョンへの脅威。それが生まれるまで、わざわざ待ってやる必要はないと言う事だ。

カタリナ達に育てさせているとは言え、奴隷達が冒険者として活動を始めるまでまだまだ時間が掛かるだろう。

それを考えるとここで芽を潰すのもどうかと思ってしまう。


……、俺の言い方が卑怯だって言うんだろ?完全に問題のすり替えだからな。

そんな事、俺自身が一番良く分かってるよ。

でも、他に何て言えばいいんだ?カタリナは純粋にダンジョンの、そして俺の事を考えて行動してくれている。

本当に申し訳ないと思う。


だが、この謝罪の気持ちを口にする事はしない。

それが支配者と言う物だと思うからだ。

勿論、正解なんて分からない。教えてくれる先生も学校も無ければ、日本でこんな教育を受ける事も無かったからな。


家庭教師募集中である。




「進捗は如何ですか?」

「レオノーラ様!わざわざこのような所まで、足をお運び頂き申し訳ありません!」

「構いません。今はこの件が最優先です。報告をお願い致します。」

「はっ。端的に申し上げますと、少々足りておりません。集める数が徐々に少なくなっておりますので……。このままでは今まで集めた分が無駄になってしまう可能性が……。」

「そう……ですか。分かりました。それに関してはこちらで対処します。貴方は引き続きこの計画を進めて下さい。」


私室に戻った王女は、魔法の才ある者を更に集める様に命じる。

「多少強引でも構いません。どんな手を使ってでも集めて下さい。」

「承知致しました。」


奴隷として集める為に少なくない私財を費やしている。

それに……。

これは大事の前の小事。


私が進む道の障害になる物は全て排除する。

これまでも。そして、これからもだ。


それがあの子の願いであり、私の罪でもある。






読んで頂いてありがとうございます。

頂いた感想は全て読ませて頂いておりますが、返信が遅くなってしまうのは許してください。


感想・評価など頂くと大変励みになります。

誤字・脱字や矛盾点などありましたら教えて頂けると助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。