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(分割前の)ダウングレード  作者: 空のかけら
第1章 普通ではなくなっていく話
2/31

2 最初?は、文明初期

 ウィルが最初に生れたのは、ファンタジー世界ではなく、科学文明の初期の時代だった。


 まだ、宇宙に進出するだけの技術力はなく、自らの天体の周囲を周回するだけの技術しかないという未熟な技術。


 しかし、この技術だけでも惑星上で生活するのにはなんら不都合は生じない。


 それがつかの間の事であっても。


 **


 周囲を見渡す限り。田んぼが広がっている。

 隣の家までの距離は、想像以上に遠く、電気も水も、ゴミの処理まで家でやる必要があるという過疎地だ。

 

 田んぼは、収入源であると同時に、自分たちの命を繋ぐものである。

 無論、畑もあるし、牛なども数頭飼育している。

 

 都市部の住民たちと同じように、最新の情報などはネットを介せば入手は可能だった。


 さすがに、ネットで注文して届けてもらうことは難しいが。


 **


 朝日が昇る前の朝焼けから、畑仕事をしてきた祖父が


 「とりあえず、ここまでだな。」


 と言い、作業を中断させて朝食を食べに行くことになった。


 祖父とは書いたが、年齢はまだ55歳だ。

 両親は、30歳。

 僕は、今年13歳になる。


 両親の高校生時代の交際の末に生れたのが僕だけど、曾祖父母や祖父母は拍手喝采、狂喜乱舞だったという。

 何でだろう?

 

 家族構成は、曾祖父母(ともに85歳)、祖父母(同55歳)、両親(30歳)、僕13歳、妹10歳の8人家族。


 大規模農業を採用した初めての農家と言われている。


 実際は、もっと高度な技術で農家をしていて、自宅に巨大なサーバーがあり、そこに住んでいる”電子妖怪”のようちゃんという人工知能と、その配下に配置されている半自立型で人と見分けが付かない”憑依型形成体”の遠い親戚が、田んぼや畑の一切合切を引き受けている。


 家族がするのは、新しい作物や効率よく農家経営ができる方法。

 たまに、畑仕事をするというくらいで、曾祖父は新しい情報を探すという名目のもと、世界旅行中だ。


 この時代としてはあり得ないほどの科学技術力。

 妖怪や憑依体を利用?する摩訶不思議度。

 

 明らかに、おかしいのだが、心理ウィルも家族も普通に過ごしており、異常さに気がつかないまま、生涯をそこで普通に暮らして、次の世界に旅立っていった。


///新規取得知識///

人工知能、遺伝子工学、農家経営、妖怪使役、憑依体形成技術


///所持知識///

(前述と同じ)


最初と思っているのは、ウィルだけです。


ウィルの周囲は、不思議世界です。


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