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73.面倒ごとは押し付ける


街中にいたコックローチも完全に排除したのを確認した。


今後のことを確認するために街の外にいるクマのところへやって来た。


そこには今回この街に残ったギルド員たちが集まっている。


「お、『殲滅者』が帰ってきたぞ。」


「アイツの爆発魔法はとんでもなかったな。」


「大地が悲鳴をあげてたしな。」


「しばらく耳がキーンってなって何も聞こえなかったしな。」


「街の中でも手当たりしだいにコックローチを弓で殺してたぞ。」


「嘘つくな。弓じゃ、なかなか倒せないだろ!」


「いや、矢が刺さったあと一瞬でコックローチが動かなくなったんだ。」


「あの小さいヤツもとんでもないぞ。途中から天駆使い出したんだよ。」


「空飛ぶブタもブレス吐いてたぞ!」


「ちっこいヤツも植物を操ってたぞ!」


なんかオレたちの話題で盛り上がってるな。


最後のほうはなんか誰が一番知ってるかの競い合いになってんな。


「ソラ、オレらの話をみんながしてるぞ。」


「ブヒブヒ」(当たり前だぞ。街を守ったんだからな。)


(ミンナ、マモッタ)


目立ちたくなかったけど、だからと言って街を見捨てられないしな。


はぁ、諦めるしかないよな。


「クマ、街中のコックローチは排除してきたぞ。」


「ソラ、ありがとな。ただ今回は問題にならんだろうが普通は他人が相手している魔物を横から攻撃すんなよ。」


「分かってる。他の人たちには悪いことしたと思ってるけど今回はとにかく荒らされる前に早く決着をつけるべきと思ったんだ。素材なんかはもともと相手してた人のもので大丈夫だからなんとかそれで治めてもらえないかな。」


「たぶん、この街の人間じゃないおまえが逃げず戦ってしかもほとんど一人で殲滅したんだけら誰からも文句はでないと思う。ただみんな霞を食ってるわけじゃないから素材はありがたく頂くぞ。」


あとはオレたちが放置しているコックローチの死骸が問題だよな。


それを狙っていろんな魔物が集まってくるかもしれないしな。


「ここから北の森までの間と街のコックローチの死骸の処分を依頼したいんだ。報酬はコックローチの素材の半分で頼む。」


確認してないけど、コックローチの死骸はグチャグチャになって処分大変だろうからな。


「おまえ何いってんだ。コックローチの処分は全員の仕事で報酬はギルドから出すぞ。」


え、そうなの。


「ギルドが出してくれんの?でもみんな今回稼ぎないだろ?それに街の人たちの復興はどうすんの?たしかコックローチは栄養価が高いって・・・。」


「ソラ、まぁ落ち着け。おまえの気持ちはありがたい。仕事量に見合った報酬は受け取るべきだ。それに前例を作っちまうと今後同じような事態になったとき同じことをしろとゴネるヤツが出てくる。」


う~ん、そうなんだけど。みんな困るだろうしなぁ。


「なら、オレたち戦いっぱなしで疲れたから休みたい。報酬を払うからみんなでオレたちの代わりに片付けをしてくれないか?」


クマはあきれ顔になりながらも


「はぁ、分かった。それを依頼として処理するが報酬はこっちで適切な分配にするからな。」


「ああ、頼む。オレは従魔つれて帰るわ。みんなオレたちは宿に帰るぞ。」


「ソラ、よくやったぞ!コレでメシが食える。」


「ブヒブヒ」(主やるときはやるな)


(ヤッタ)


オレたちは他のギルド員たちをしりめに宿へと帰る。


クマが他のギルド員に説明している声が後ろから聞こえる。


クマの説明が終わると「「「「「おおお!!」」」」と歓声を上げていた


みんなが喜んでくれたならよかった。


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