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71.クマが戦うらしい


クマがオレに向かって何か叫んでいる。


しかし耳がキーンと鳴るだけで何を言っているのかさっぱり聞こえない。


(ミンナミミ、キコエナイ)


爆発音が多き過ぎておそらく鼓膜がみんなやられたんだな。


ポックルが念話でみんなの状況を教えてくれた。


オレは《プログラム・魔力有機物変化》で人体の細胞を生成し全員の鼓膜を修復した。


「うお、急に聞こえるようになった。」


「クマ、ソラが魔法で治したんだよ。」


正確には魔法じゃないかもしれないけどな。


「そうか助かった。それにしてもとんでもない音だったな。」


「これはまた想像以上の威力だったな。ポックルが作ってくれた壁が半分崩れているからな。」


壁の中に誘導できたコックローチは殲滅できたようだ。


ただコックローチじゃないのが残っているみたいだけど。


「ソラ、あの残っている大物はワシが始末するぞ。」


そう残っているのはこの大群を率いた親玉だ。


キングコックローチがまだ生きて残っていた。


ただ爆発に巻き込まれツブテも大量に浴びて満身創痍だがな。


「クマ!待て!あいつの相手はオレがするぞ。」


戦闘狂のジンがクマに待ったをかける。


今回唯一の大物だからな。


「ジン、オレのとっておきを見せてやるから譲れ。それにギルドマスターとして力を示しておかんとな。」


クマのとっておきか、見ておいたら今後の役に立つかもしれない。


「ジン、今回はクマに譲ってやろう。今度大物を狩りに連れて行くから。」


「ソラ、絶対だぞ。」


大丈夫だよな。


きっと大物の依頼も出てくるよな。


無ければ迷宮のボスかぁ。


「少なくとも優先して探すよ。」


「分かった。クマに譲ってやるぞ。」


「それじゃ、大物を仕留めてくるから他の仕留めそこないを頼むぞ。」


そういうとクマは《身体強化》発動してキングコックローチに向かっていった。


「それじゃ、オレたちも残党を倒しに行くぞ。」




外壁に近づくとみんなコックローチの残党と戦っていた。


どうやら街の中に進入をゆるしてしまったようだ。


できるだけ街に被害が出ないように対処しよう。


ちょっとした《プログラム》を作ろう。


「みんなできるだけ街のものを壊さずにコックローチを討伐してくれ。」


「オレは《雷魔法》で感電させるかな。あとは直接叩くか。」


「ブヒブヒ」(オレは雷のブレスだな)


(キノネ、サス)


みんな対応できそうだな。


オレは《プログラム・必中の矢》に《プログラム・条件》に対象魔力内を付加した《プログラム・物質化》でコックローチ内だけをハリネズミにしてやるか。


「《そよかぜ亭》と孤児院の様子を確認するついでに街中のコックローチを殲滅するぞ。」




《そよかぜ亭》につくと10匹以上のコックローチが建物に取り付いていた。


食べ物があるのが分かるのだろうか。


とりあえず全部ハリネズミにしてやった。


「エリナさん、ソラです。無事なら返事だけしてください。」


ガタンと中から音がして人が扉に近づく気配がする。


「ソラさん、無事なんですか?」


「ええ、オレたちはみな無事です。そちらも大丈夫そうですね。これから街の中に入ったコックローチを殲滅しますのもう暫く外にでないでください。」


「心配してたんですよ。絶対無理しないでくださいね。」


「ありがとうございます。」


「みんな孤児院へ向かうよ。」


エリナさんの無事を確認できたのでオレたちは孤児院に向かう。


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