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小さないっぽの出会い


彼女との出会いは 母の営む小さなスナック

何の変哲もないそんな日に

母の元へおつかい程度の用事で向かい

チャリンチャリンとベルを鳴らすと


満面の笑みでいらっしゃいませー!

とこちらに向かって迎えてくれた女の子


それがあなたと僕の最初の出会い。





母はあれは私の子供だよと彼女に伝え

彼女は大きな目をさらに大きくして


「えっ!そうなの!はじめまして!

はるかです!!」

ってにこやかな笑顔で伝えてきた



内気で人見知りな自分は


「あ、どもー。」


っとだけ返し

お使いを終わらせ 店を出た



帰り際に目の大きな笑顔の素敵な人だったな

なんて思いながら家路に着いたのを覚えてる



――――それから1年後




母の元で自分もボーイを始めることになった

主要のキャスト達がやめていき

人手不足で悩んでる母にお手伝い程度のご提案



自分の性に生き方に悩んでたこの頃

女として生まれ女として生きれない

高校やバイト普通の人ができることが

出来ない自分に打ちひしがれながら

何か一つ人と同じように生きてみたかった




人見知りで内気でそんな自分が

初めて人前に立った時の緊張を未だに覚えてる



右も左も分からない夜の世界

母を見ながら汚い世界だと嫌っていた

欲にまみれ欲に溺れ 嫌っていた世界に飛び込んだ




お手伝い程度のちょっとした事

グラスを洗うだとか チャームを作るだとか

氷を補充するだとか。



客に話しを振られても

ぎこちなく笑って逃げるようにグラスを洗った



そんな日々を続けてると

少しずつだけ慣れていき


おい!ビール飲むか!なんて言葉にも

あっ、はい!いただきます


と少しにこやかに応えれるようになって行った




いつもの様にお店に行くと

たまにキャストで入ってた

あの日であったはるかと言う人と

初めて一緒に働くことになった



「りな、さん?やったよね!

よろしくお願いします!」


あの日と変わらない満面の笑みと

元気な声で挨拶をくれた


「あ、どうも、よろしくお願いします」


大いに人見知りを発揮して

彼女の挨拶とは真逆な返事で返した



特に話すことなんてなく お互い自然に

業務の準備に戻って行った



お客が入ると彼女は


いつもの満面の笑顔で笑い

持ち前の愛嬌で色んな人に好かれていた


自分には到底真似出来ないなと思いながら

彼女の働きぶりに感心した



帰り際にたらふくお酒を飲んだであろう彼女は

ちょっと呂律の回らないような感じで


「また会いましょうね〜 へへっ

おつかれさまでしたー」


と帰っていった



よくケラケラ笑って素敵な笑顔で仕事をして

おっぱいがおおきい人。

そんな彼女と初仕事 1つしか歳も変わらないのに

すごい人だな と思いながら家路に着いた



――――




ある日お小遣い程度しか貰ってないこちらに対し

唯一残るレギュラーキャストが不満があると言い出した


「なんで私は浴びる程飲んで

あなたは飲まなくていいの?不公平じゃん。」



ふ、不公平とは?となりながら


「あぁ、はぁ、うーん、、、」


となる自分に母である店のママが


「この子はお小遣い程度のお金しか払ってないし

そんなに怒ることじゃないと思う」


と告げると


「じゃあお前が飲めよ!!!!

こっちはたらふく飲まされてんだ!」


とママにキレ散らかしていた



そこからヒートアップしていき

もうやめる!!!と言って店を出ていった



自分と母はポカーーンとしながら

ヤバいねと苦笑い

そうしていきなりやめたから

どうしようねぇ〜なんて言って


「はるかちゃんにもう少し入ってもらえるか頼んでみよ」と言っていた



そこから入れる日の週末はできる限り入れるよう調節をすると言っていた



週末によく顔を合わすようになり

初めてあった時よりは会話もするようになった

と言っても仕事上の話が多かった



その日は客足も多くなく早じまいしようと言うことになり

3人で近くのラーメン屋へ向かった



チャーシューのいっぱい乗ったラーメンを

やっぱうめぇよなここのラーメンはなんて思いながら食べてると


「りなちゃんは彼氏とかは作らないの?」

と聞いてきて


おいおい気まずい話題きたよ

って 自分の生き方を自ら公言出来るほどの

コミュニケーション能力もないし度胸もないし

いやなんて言えばいいんだ??

誰か教えてくれない??と思っていたら


「なーん言いよるとはるちゃんこの子は彼女よ彼女!」


なんてド直球にぶっ込む母。

思わずむせた



母??心の準備をさせて?


「あ!そうなんだ!全然いいやん!いいよ!!

気にすることないない!なんだー言ってよ〜」


「あ、あぁまぁハハッ

で、すねハハッ」


コミュ障すぎる返しをした。


「ふーーーん、いい人居るの?」


「あ、まぁ、一応彼女、居ます」


「えぇー!!!そうなの!可愛い?」


「うーん?ど、うだろう?笑」


「えー可愛いやつの反応やん!笑

じゃあ男として生きていってるの?」


「ま、まぁ?うん、個人的には。笑」


「個人的って。笑 いいやん!応援するよ!!

頑張れ!!負けるなよーっ!」


「ありがとうございます笑」


コミュ力お化けとコミュ障お化けの会話

流れるように話す彼女と

ぎこちなく話す自分



まぁなんかいい人だな

応援してくれるっぽいし

おっぱい大きいし






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