↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新人たれ~転生者はヒキニートを目指す~  作者: 笛伊豆
第六章 5~6歳児

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/58

54.姿見鏡を見てみたらスレンダー体形だった

 まさか小学校から通信教育というわけにもいかないし、国民の義務を放棄したらそれだけで社会不適合者の烙印を押されそうだ。

 この時代、子供に人権なんかないもんね。

 学校に行かなかったらそれは不良だ。

 どうやら小学校は避けて通れないみたい。

 中学校はどうだろうか。

 いっそ虐めとかクラス崩壊とかあったら合法的に不登校になれるかも。

「転校させられるだけよ」

 えみちゃんが無情に言った。

「ロクさんもさくらさんも真っ当な親だからね。

 スーちゃんが困っていたら放置なんかするわけがない」

「困ってない」

「傍目には困っているように見えたらもう駄目よ」

 うーん。

 学校に行かないって大変なんだな。

 いっそ重篤な病気だったら。

 でも僕の身体は嫌になるくらい健康なんだよ。

 生まれてから今まで病気をしたことがないくらいで。

 もちろんワクチンとか予防注射とかで体調がおかしくなったり寝込んだりしたことはあったけど、すぐに回復した。

 前世の身体はボロボロだったから詐欺に遭ったような気分だ。

 運動しているからか体調もいい。

 意識して姿勢を整えていることもあって身体もすらっとしている。

 姿見鏡を見てみたらスレンダー体形だった。

 アスリートくさい。

 前世では中肉中背だったからなあ。

 ちなみに太りだしたのは高校に進学してからだった。

 体質もあったんだろうけど、むしろ運動せずに部屋に引きこもって本ばかり読んでいたせいだ。

 後は暴飲暴食。

 原因が判っていれば対処は簡単だ。

 今世では本なんか読まない……のは無理なので運動する。

 過食しない。

 女の子として当然だ。

 毎日の運動ノルマは既にマラソンまでいかなくても長距離の域に達している。

 目測だけど一日10キロは走っていると思う。

 もちろんゆっくりだけど。

 幼稚園に行ってないので時間は有り余っている。

 週に一度は例のプールに行って泳いでいるし。

 まだ大人用のプールは使わせて貰えないので、横にある10メートルくらいの浅いプールで泳ぐ。

 ちなみにやってみたらあっさり泳げた。

 クロールや平泳ぎしか出来ないけど。

 監視員というか管理人のお兄さんに強請って基本的な泳ぎの型を教えて貰ったら息継ぎできるようになった。

 行くたびにスイミングスクールを薦められるんだけど、僕は水泳選手になりたいわけじゃないからね。

 アスリートも嫌だ。

 身体を鍛えたいだけなのに。

 街中を走っていると同じジョギング仲間と知り合いになったりして、なぜかみんな声を掛けてくるんだよ。

 陰キャである僕にはむしろ苦痛なんだけど、頑張って愛想良くしている。

 どこで反感買うか判らないからね。

 図書館の司書らしい人ともすっかり顔なじみになって、小学校就学前の子供が面倒くさそうな本を借りても何も言わなくなった。

 そういう子供だと認識されたらしい。

 家では妹がまとわりついてくるので適当に相手をしている。

 猫は再び僕の部屋に近寄らなくなった。

 どうも妹の部屋に居るらしい。

 時々リビングのソファーで妹に弄られているのを観るけど、相変わらず不機嫌そうな顔ながら抵抗しないでされるがままになっていた。

 あれはあれで猫なりの処世術なのかも。

 両親はあまり僕を構ってこない。

 というよりは妹の手が掛からなくなったせいで、母親がまたフルタイムの仕事に戻った。

 妹を託児所に預けるのかと思ったら僕に世話を振られた。

 面倒くさいけどしょうがない。

 しばらくは妹の世話をしていたんだけど、1週間で嫌になって訴えたら妹は託児所送りになった。

 もともとそうするつもりだったらしい。

 普通は幼稚園児に乳幼児の世話を丸投げはないよね。

 毎朝、まず父親が出勤してから母親と僕と妹が食事をする。

 母親が妹を連れて出勤すると僕は一人だ。

 自由。

 いくらでもサボれるけど、それでは将来はヒキニート一直線だ。

 いや、ヒキニートになるつもりだけど(笑)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。