第15話 いつも通り働きます
投稿予約を済ませてサッサと寝たわたしは、爽やかに目覚めて、母の作った朝食を食べ、父とトイレの取り合いをしながら身支度を終えて出社した。
わたしは事務員という名の何でも屋だ。
会社はさして大きくもないが、受注生産で特殊な機器を作っているし、試作機などの制作も受け付けている。
なので、わたしのように何でも屋の事務員が必要なのだ。
会社についたわたしは、上着だけパパッと作業服へと着替える。
事務員らしい服装をしているのに作業服を羽織るとちょっとダサい。
だが事務服なんぞよりも作業服のほうが便利なのだ。
わたし以外の社員は、手に職があったりとか、学歴が物凄いとか、何かしら長けている部分がある。
わたしだけは普通だ。
そんななかで働くと委縮するとか思いがちだが、わたしは楽しく気楽に働いている。
わからないことは聞けばいいし、できないことは頼めばいい。
わたしはわたしのできることをすればいいのだ。
だから気楽。
とっても気楽。
みんなが残業してても、わたしは定時で帰ります。
残っても役に立たないし。
給料も安いから無理はしません。
だからこの日も普通に働いて。
上司の冗談に気楽に笑ったり、客先のクレームに何のプライドもなく謝ったり、機材のセッティングを手伝ったりしながら1日過ごして、定時に帰った。
異変に気付いたのは、帰宅して夕食を摂ったあと。
お風呂へ入る前に携帯電話をチェックした時だった。




