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草薙銀之助短編集  作者: 草薙銀之助
異世界美少女達とスローライフ 一期

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五話 バイト代をどうするか②

異世界美少女達とスローライフ

それにしても、何とか資産を適度に消化する方法は無いものかと思っても、特に妙策がある訳ではないのはどうしたものか。


もっと贅沢をするのも手かもしれないが、財はすぐ尽きるだろうし、生成石もそれ程使わなくて良いのだから貯金が貯まる。


あれからノーム族への研究協力報酬や、ハイエルフさんからのCDやミュージックビデオ等で、それなりに充実している。


ただ、ちょっとずつ聴いたら慣れてくるし、イチイチディスクを取り替える動作が、申し訳なく思ってもやや複雑だった。


ハイエルフさんの甘フワい美声や映像は、何時までも垂れ流して起きたいが、同居人となったフェラーティンさんの事もある。


何時までもおねーさんを半ば放置も宜しくないし、寝室は貸して身の安全を保証さたとして、リビング生活も中々に骨が折れる。


夜のローソクタイムや夜天の壮観は宜しくも、やはり浴室だけでも早急に何とかして、若しくは通いにして戴くか。


そうだと翌日の朝にあのドワーフ老師へ交渉して、事情を説明する中で僕も胃通を我慢しながら、悟られまいと努めておいた。


第一の論点としては僕とメイドさんが、"転生者"では無く"転移者"である事で、"別世界の人間"だから浴室が必要になる事。


この異世界の人々と僕たちの謂う"現実世界"とでは、常識も体質も違うと見えて、僕だけなら何とかしても今はその逆だろう。


第二に僕一人ならともかく、僕の警護にメイドさんが同居している事で、今は保護としていても男女ではやや問題がある。


この異世界には獣人などの人種?もいるので、もしかしたら違和感が無いとしても、何となく対処した方が良さそうだった。


それなら僕の自宅横等にスペースが在るから、そこへもう一軒建てては貰えないかと、一か八かにドワーフ老師に相談した。


あと出来たらでいいので、僕の家にも浴室をと謂ってみたところへ、一階を改装しようかと意見を提供戴けて仕舞った。


その件に関しては未だ極めて無いが、後ほどに何かの店舗にしようかと思っていて、もう少し温存しようかと思っている。


「まあ、やってみようかの」


ご理解戴けたのか判然としないまま、ドワーフ老師は家屋建築と浴室増築を請け負ったが、その前にメイドさんの意見も聞きたいらしかった。


それもそのはずで、スペースの増築で足りるならそれもいいのかも知れないが、やはり紳士としては別の方が無難だろうか。


それにもし家屋自体を別に建てるなら、メイドさんに合ったデザインの方が、より充実してもらえるかも知れない。


この日の昼にバイトの出勤にはまだ時間があって、僕の自宅へ参られた老師は、メイドさんに意見をと取次をもそりと申し入れる。


階段を上がると既に昼の準備を開始していて、少し時間を戴きながら、新居の件で面談に突入するがメイドさんが止めに入る。


「わたしは今のままでも、ご主人様のお世話も出来ますし……」

「おーぃえ? ご主人様?!」

「ハイ、わたしはご主人様のお世話が出来ればそれで……」

「お風呂とかどーするゆ?」

「……」

「あっ、あはん……」


老師もどうしようかと迷って仕舞われたか、メイドさんは浴室はどうなさいますかと聞かれるので、それはもう極まっている事を申し上げた。


それならわざわざ建てて戴かなくてもと、その様に申されても部屋は必要かと訊けば、部屋も御一緒で大丈夫ですと申される。


「もう少し自分を大事にしていいよ?」

「それでも……」


僕はこんないざとなった時の判断や対応は、世のお姉様方には理解が無いと申されるか、そうなるとしても致し方ない。


たとえそうだとしても、これから一階を改装して何かを出品して以降に、もしも従業員を雇えば後に問題になるかも知れなかった。


もういっその事先手を打って、女子寮でも建ててもらおうかと思っても、フェラーティンさんは甘くしがみついていやいやする。


「わたしはご主人様に全てを捧げる積もりです」

「でも、このままだと同棲出しぬ……」

「ドウ……セイ……」


何かのオトメなスイッチが入ったのか、キラキラしたまま狂喜にお顔を隠しては、この際同棲致しましょうと云う。


ドワーフ老師が見守る手前で、僕達は何をやっているのかと思うも、どうのしょうもない状況に老師はニコニコしている。


そのままドワーフ老師はお帰りになるらしく、僕とフェラーティンさんは取り残されて、僕を匂っては蕩けている。


「もしお店をやるならわたくし一人でも」

「接客は? 出来ねーゆ?」

「……」


このメイドさんは裏方ならまだしも、

レジ打ちくらいなら分からんとして、超高機動になるくらいに接客が出来ないのはなんか怖いw。


そもそも従業員が来るとすれば、何処からどんな人が来るのだろうかと、もし女子なら美人だろうか可愛いのかと愚考した。


ハイエルフさんや『Aille』の方も気になるが、今は全身全霊をかけて僕をぬいぐるみにする、そのメイドさんをどうするか。


メイドさんのご厚意は非常に有り難い限りだが、ハイエルフさんも気になるし、マーフィンさん達にだって合わせる顔は有るのだろうか。




毎日日課にしてみてください。

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