第9話:メモリアの力
数々の困難を乗り越え、カイとリング、そしてゲリラ部隊「マキシマム」はようやく地球圏へと辿り着きました。
しかし、待ち受けていたのは青き星を覆い尽くす無数の宇宙怪獣「ヴォイド」。
絶体絶命の瞬間、カイの叫びに呼応するように、機体「メモリア」に眠る禁断の力が目覚めます。
貴方の胸を熱くする!第10話!!
地球軌道外縁――目覚める残像。
地球圏で、無数の怪で埋め尽くされていた。
それは星の光ではない。装甲艦マキシマムの前を邪魔する群れが現れた。多脚型の宇宙怪獣――「ヴォイド」の群れだ。
地球の大気圏突入ー。
「……邪魔くせぇ! 弾幕を張れ! 地球の土を踏む前に、落ちてたまるかー!」
「小僧、行ってこい!」
アパッチの怒号とともに、「マキシマム」の両舷から対空砲火が放たれる。
ブッシューン!ブッシューン!
だが、怪獣たちは霧のように攻撃をかわし、確実に艦の装甲を削っていく。
地球の大気圏、前々地点ー。
格納庫の発進ゲートが開き、白銀の機体、「メモリア」が出ようとしていた。
「カイ=タチバナ!メモリア出ます!」
宇宙へと躍り出た。
機体は大気圏で激しく燃え始めていた。
前の戦闘で、食べた、核が、「メモリア」の駆動系と異常なまでの同調していた。
コックピットのモニターが赤く染まり、アラートが鳴り響く。
『……カイ……痛いよ……苦し…』
「ユナ、もう泣くな。……お前の痛みも悲しみも、メモリアの『力』に変えてやる!
メモリアの口開き、蒸気が吹だす。プシュー!!
まるで獣のようだった。背中から、光の結晶が翅状に噴出し大気圏の熱を防いでいるようだった。
きらきらの輝きは、空間そのものを書き換える高次元エネルギーの形となっていた。
宇宙怪獣の群れが一斉にこちら側へ襲いかかる。
その数十、数百。
だが、次の瞬間、「メモリア」の姿がブレたかと思うと、一機、一機に「実体を持った残像」が増殖していく。
「何っ……!? 分身してやがる!?」
通信越しにアパッチが驚愕の声を上げる。
一機のメモリアが数百機、増殖して、怪獣に立ち向かう。
それは、コアに取り込まれたナノマシンと光速の残像が結びついた結果、生み出された、無数の現象
カイ: 「「消えろおおおぉぉぉッ!!」」
数百の「メモリア」一斉に抜刀し、怪獣を断ち切る。
【デッド・エンド・パレード!】
一閃。
宇宙空間に黄金の網目が走った、その瞬間、数千匹の宇宙怪獣が、一匹残らず大気圏の摩擦熱も加わり爆破して散って逝った。
そして、無数の分身が中心の一機へと吸い込まれるように消え、後に残ったのは、神々しいまでの光を纏ったメモリアだけだった。
リング「……っ強過ぎる……連合軍がカイを殺してでも欲しい機体な理由 だ……」
リングの声は掠れていた。モニターの向こうには、青く輝く母なる星、地球の空が、大きく広がっていた。
アパッチ「……やっぱり強えぇ……後は…機体の解析!?を天才に見せれば…」
2人はすっかり、メモリアの虜になっていた。
こうして地球にある反世界政府軍の拠点へ急ぐ、「マキシマム」が、次なる試練を予見していた。
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大気圏突入しかし、そこには怪獣が沢山いました。
そんな中、ついに「メモリア」が真の姿を現します。
数千の分身で空間を埋め尽くす「デッド・エンド・パレード」の爽快感を感じていただけたでしょうか?
これから散りばめられた世界が一つに繋がる、次週!
新章突入!幕開けにぜひご期待ください!
読んでくれる人が、増えて嬉しいです。こつこつやって行きます。ありがとうございます。




