プロローグ
銀河西暦100年。かつての敵同士が手を取り合い、未知の脅威に立ち向かった激動の時代がありました。
本作は、巨大な遺物「デブリ」の落下から始まった、人類の生存を懸けた星間戦争の記憶から幕を開けます。
圧倒的な力を誇る宇宙怪獣「DEATH」を退け、一時の平穏を取り戻したはずの太陽系。しかし、その平和は多くの犠牲と、火星に刻まれた深い傷跡の上に成り立つ危ういものでした。
失われた戦艦アポロディア。そして、残されたハイパーマシーン。
運命に導かれるように、新たな戦いの「予感」が動き出します。
銀河 西暦100年
その昔、地球連合国と太陽系惑星共和国の永きに渡った戦争があった。
ある時、火星宙域に突如出現した巨大な物体が南太平洋・南の島に落下した。
(地球外不明物質):後にデブリと名づけられる。
その巨大な物体は調査の結果、地球外知的生命体の可能であったこと、また太陽系外で大規模な星間戦争が行われていたことが判明する。
この騒動で戦争は停戦となるが、地球連合政府は異星人との恒星間戦争に陥った場合に備え、軍備の増強を開始する。
デブリを解析した技術・Alを組み込んだ機動兵器や、超大型宇宙戦艦・アポロディアの開発、さらにはデブリ修復・改修して作られたハイパーマシーンを中心とした、連邦特別宇宙軍・メビウスが結成された。
新西暦110年。数々の反地球連合組織が暗躍する中、ついに巨人型異星人と、それに敵対する地球連合国が本格的に進行を開始。
地球圏が大混乱となりながらも、ハイパーマシーンを中心としたメビウス艦隊が迎え撃ち、辛うじて食い止めることに成功した。
しかしその大激戦の最中、地球連合やライコウ軍でも対抗することが出来ないほどの圧倒的な数と力を持つ、宇宙怪獣(DEATH)が太陽系に迫ってくる。
これに対抗する唯一の手段として、メビウス艦隊は太陽系第4番惑星・火星付近でアポロディアを自沈させ、人為的に超重力崩壊を起こすことにより知的生命体全ての宇宙怪獣の大集団を消滅させることを提案。
奇跡的に成功したこの作戦により、問題は山積みとなってはいるものの、地球圏の混乱は一応の終結を得た。
プロローグをお読みいただき、ありがとうございました。
物語の導入として、まずはこの世界の歴史と、人類が歩んできた過酷な道のりをダイジェストでお届けしました。
地球、ライゴウ、そして未知の異星人と宇宙怪獣。複雑に絡み合う勢力図の中で、アポロディアの自沈という「奇跡」が何を残したのか。
平穏を取り戻したかに見える地球圏ですが、タイトルの通り、不穏な空気が漂い始めています。
次話からは、この激動の世界を生きるキャラクターたちの視点を通じて、より深く「メビウス」の物語へと踏み込んでいきます。
果たして次に現れるのは希望か、それとも新たな絶望か。
第2話もどうぞご期待ください。それでは本編へ




