ハンスの考え
「ほう、7大怪物、すべての力を?」
『ああ、そうだ。お前ならそれが出来る!』
「そのためには、どうすればいいんだ?」
『なに、簡単だ。それぞれが封印された場所に行けばいい。』
「それだけか?」
『ああ、それだけだ。そうすれば、我が、封印された怪物を復活させる。復活した瞬間、我がお前の体に、怪物を憑依させる手助けをしてやろう。』
「わかった。いいだろう。ならば、俺が今からやるべき事は。」
『ああ、この場から逃げ出すことだな。今の我の力では、そこにいる男には勝てないだろう。お前の裏スキル「裏スキル封じ」により、奴の能力はかなりダウンしているが、それでも、奴は強力だ。だから、逃げなければならない!』
「くっ。そうなのか。これ程、今の俺は力を感じるのに、それでも、叶わないのか?ふざけやがって!」
『フハハハハッ!いいぞ!その嫉妬の巨大さ!それならば、問題なく、『嫉妬のフェニックス』を取り込めるだろう!』
「わかった。では、逃げきるべきだな!」
ヒドラとハンスによる会話が終わったようだ。どうやら、この場から逃げきるつもりらしい。そうはさせまい、と、俺はハンスに斬りかかろうとしたのだが、全く隙がなく、俺は攻撃できずにいた。とにかく、ハンスを逃がすわけにはいかない。あいつらが言っていた恐ろしい計画を阻止しなければならない!
俺は、なんとかハンスを倒すべく、エクスカリバーを出現させ、次元斬の構えを取った。たが、その直前、ハンスが大きく息を吸い込み、巨大な雄叫びとともに、凶悪なブレスを吐いてきた。そのブレスは、俺を直撃することなく、俺の数m手前の床に直撃した。すると、目の前で大きな爆発が発生し、辺り一帯が全く見えなくなった。
「くっ。見えない!どこだ!」
「フハハハハッ。俺はこの隙に退散させてもらおう。せいぜい、俺が強くなる様を黙って待っていることだな。」
ハンスの声が聞こえた直後、ヒドラの気配が完全にこの場から消えてしまった。
「そんな?が消えた?」
「くそっ!やられた!」
「アイザック、どういう事だ?」
「ハンスの野郎、テレポートのスキルを使って、こここら逃げやがった!」
「なんだって?」
「すぐにでも追いかけないと、大変なことになる!」
「でも、どうやって追いかけたらいいんだ?」
「ハンスは、ヒドラに憑依されているからな。ヒドラの位置は、俺達は分かる。つまり、ヒドラの位置を察知して追いかければいいんだ。」
「でも、それだと、テレポートで逃げられるんじゃ?」
「ああ、確かにそうだな。ならば、ハンスの先回りをするしかない。」
「先回り?」
「ああ、奴は、嫉妬のフェニックスが封印されていると場所に行くと言っていたはずだ。だから、俺達が先回りすれば、なんとかなるだろう。」
「でも、あいつは、テレポートの裏スキルを持っているんだ。先回りなんて、出来るのか?」
「出来るはずだ。7大怪物の位置を察知してみろ。今のところ、どれも場所がかぶってないだろう?つまりは、ハンスのテレポートの裏スキルは、何かしらの制限があると見た。ならば、俺達が先回りできる可能性は高い。」
「確かにそうだ。」
「だから、7大怪物の位置を特定できている俺達のほうが、有利なんじゃないか?」
「なるほど、それならば、急がないと。」
「ああ、そうだな。」
俺とアイザックは、救助活動をしているレオナルドを置いて、2人で、「嫉妬のフェニックス」の封印されている場所へと向かうことにした。




