戦闘開始
ヒドラの攻撃を受けたカイン達。
ヒドラが放った衝撃波の威力はとんでもなく強力なもので、俺とレオナルドを吹き飛ばしただけではなく、王城の半分ぐらい破壊してしまった。
「くそっ。なんて威力だ。おい、レオナルド。大丈夫か?」
「は、はい。カイン殿が庇ってくれたお陰で、何とか大丈夫です。」
俺とレオナルドは、結構なダメージを追ってしまった。だが、まだ戦闘不能になるほどの深刻なものではない。俺とレオナルドは、ヒドラとの戦闘を続けるために、何とか立ち上がり、エクスカリバーを出現させ戦闘の構えを取った。
「ふむ。これくらいでは死なないのか。お前達、なかなか強いようだな。これ程の強さを持った者は、我がいた時代にはいなかったぞ。」
ヒドラは、俺達が死んでいない様子を見て感心しているようだった。今のヒドラの攻撃は、ただ腕を振り下ろしただけ。それなのにこれ程の威力だ。これは、間違いなく、今の俺よりも遥かに強いということ。俺は、ヒドラの強さを鑑定してみた。
ヒドラ
HP 50000000000
MP 1000000
WP 1000000
攻撃力 1000000
防御力 1000000
素早さ 1000000
魔法力 1000000
魔法防御 1000000
得意属性 なし
弱点属性 なし
なんと、ヒドラは、100万というステータスを持っていたのだ。その中でもHPは、500億という、あり得ない数値なのだ。
しかし、今の俺のステータスなら、何とかなりそうだ。今の俺のレベルは40万。腕力二倍と全ステータス二倍の裏スキルにより、攻撃力は160万、それ以外のステータスは80万。このステータスのままだと、ヒドラに負けてしまうかもしれないが、ステータスアップのスキルを重ね掛けすることにより、攻撃力640万、それ以外のステータスは320万。ここまで能力を高めれば、倒せない相手ではない。むしろ、圧倒することができるだろう。
だけど、さっきのヒドラの攻撃は、とっさのことでレオナルドを庇うことで精一杯だった。そのせいで、結構大きなダメージを負ってしまったのだ。
俺は、直ぐにステータスアップのスキルを重ね掛けし、万全の状態にし、構えを取った。ステータスアップのスキルの重ね掛けは、持続時間が短いのだが、効果が切れる度に、その都度スキルを使えばいいだけのこと。俺のMPは40万あるから、スキルは何度でも使える。
そしてさらに、エクスカリバーを最大まで巨大化させた。この状態で発現させたエクスカリバーの攻撃力は今の俺の攻撃力から反映されており1280万。この時点で俺の攻撃力は1920万。その状態でエクスカリバーに『剣巨大化』のスキルにより、最大限まで巨大化させることにより、攻撃力が五倍になり、9600万。
今の俺は、ここまで、攻撃力を高めることが出来るのだ。この9600万という攻撃力なら、ヒドラの防御力100万など、全くもって気にする必要はない。だから、俺は、『次元斬』を使わなくても、ヒドラにダメージをあたえることが出来るのだ。ここで、最大攻撃力を誇る、『ショット』のスキルを使うことにより、さらに攻撃力が4倍になり、3億8400万という、とてつもない攻撃をヒドラにすることができる。
これなら、何とかヒドラを倒すことができそうだ。俺は、『ショット』のスキルを使うため、ヒドラに向かってエクスかリバーを大きく振りかぶった。
この時点で、俺のとてつとない攻撃力の影響なのか、回りの地面が震えだした。
コゴゴゴゴゴゴッ
「カ、カイン殿。な、何をするつもりですか?とてつとないエネルギーを感じます。」
「レオナルド、今の俺の攻撃力は3億を越えている。近くにいると巻き添えを食らうかもしれない。直ぐに俺から離れて、アイザック達のところまで行くんだ。」
「は、はい。」
レオナルドは、傷ついた身体で、ヨロヨロとアイザックの所へと歩いていった。しかし、そんな状況を、ヒドラが黙って待っているわけがなかった。
「おい、貴様、勝手にどこへ行く?」
ヒドラはそう言って、先程と同じように、右手を振りかぶり、レオナルドに向けて攻撃の姿勢を取った。
「させるか!」
俺は、ヒドラが攻撃をする前に、間髪いれず『ショット』をヒドラに向けて放った。
ズドォォォォォォォッ!!!
「ショット」により放たれた俺のエクスカリバーは、一瞬でヒドラの身体、正確には、ヒドラが憑依している大臣ベネットの身体に突き刺さり、その衝撃でヒドラは後方へと吹き飛んでいった。
その威力は凄まじく、王城を破壊しながらも減速することなく、遥か後方へ飛んでいった。
「や、やったのか?」
その凄まじい光景を見て、アイザックが俺に質問してきた。
「いや、アイザック。これだけではヒドラを倒すことはできていない。今の俺の攻撃力は3億を超えていたんだが、ヒドラのHPは500億あるんだ。この攻撃を100回以上繰り返さないと、倒すことはできないんだ。」
「さ、3億?500億?」
俺の返答を聞いたアイザックは、そのとんでもない数値を聞いて、驚きのあまり腰を向かしたように座り込んでしまった。
俺は、直ぐにでも吹き飛んでいったヒドラを追いかけることにした。今のままでは、ヒドラは、大ダメージを負ってはいるが、まだまだ余裕があるだろう。だが、俺に対してか危機感を抱いているに違いない。そうなると、どこかに逃げる可能性だってある。
さっき、あいつは、完全に復活していないと言っていた。逃げることで時間をかせぎ、完全復活されたら、太刀打ちできなる可能性もあるんだ。
今のヒドラなら、こもまま行けば倒せるかもしれない。だから、急いでヒドラを追いかけよう。レオナルドとアイザックには、この先、一緒に戦うには危険すぎる。追いかけるのは俺一人だけにするべきなんだ。
「なあ、アイザック。俺は今からヒドラを追いかける。アイザックは、この崩れ落ちた王城に巻き込まれた人達がいないか確認してほしい。俺達の戦いで巻き添えにあった人がいるかもしれないんだ。」
「あ、ああ、分かった。任せろ。」
俺の提案を聞いたアイザックは、我に帰り、一気に状況を理解したようだ。よかった。これなら、王城の状況をまかせられそうだ。
「レオナルドは、アイテム等を使い、体を回復してくれ。動けるようになったら、アイザックの手伝いをしてくれ。頼む。」
「は、はい。分かりました。」
よし、これで大丈夫だ。ヒドラを倒しに行くぞ!
俺は足に力を入れて、全速力でヒドラが吹き飛んでいった方向を走っていった。




