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成長素質オール1の雑魚だったが裏スキルのおかげで世界最強  作者: 掘削名人
第三章 最強になってから
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決戦!超巨大アナゴンダ

アナゴンダの大群を討伐し、どんどんと船を進めていく3人。

 俺達は、下流に向けて、船をどんどん進めていった。さきほどアナゴンダの大群を討伐以来、アナゴンダは発見されない。どうやら、さっきの大群を討伐したことで、ほぼアナゴンダはいなくなったようだ。残る問題は、アイザックの嫌な予感が的中するかどうかということだけだ。


「なあ、アイザック。もし、お前の嫌な予感が当たったとしたら、とんでもなくデカいアナゴンダが存在するということになる。そんな奴がいたなら、どうやって水中に隠れるのだろうか?」


 解説が恋人のアイザックは、再び地図を広げて、俺に説明を始めた。


「いいか、カイン。大河川フルーメンは、この先にある大きな森の中を抜けることになる。森の中心には、大きな湖があるんだ。大河川フルーメンは、その湖に繋がっており、さらに湖から、海まで延びているのだ。つまり、大河川フルーメンは、途中で湖を経由して、海まで流れているということだ。」


「なるほど、ということは、あのアナゴンダの大群の親は、その湖にいる?」


「そうだと思う。」


 アイザックの言う通り、目の前に、大きな森が見えてきた。森の中を通るということは、アナゴンダ以外のモンスターと遭遇する可能性もある。ということは、湖に着くまでに、WPを温存しながら進む必要があるということだ。アイザックとレオナルドは、無闇にスキルを使えば、すぐにWPを枯渇してしまう。

 だから、湖に着くまでは、俺が遭遇した全てのモンスターを討伐することになった。


 船が森へ入るやいなや、明らかにモンスターの姿が確認できた。しかし、レオナルドの『強敵察知』には、反応しないので、対した強さではないのだろう。その証拠に、モンスター達はこちらの様子を伺うだけで、俺達を襲う気配は全くなかった。

 俺達に襲いかかって来ることのないモンスターを攻撃することは、あまり意味がないので、モンスターが俺達に攻撃を仕掛けない限りは、俺達からはモンスターを攻撃しないことにした。


 そのお陰か、船は順調に森の中を進んでいったのだが、俺達は、俺達はある異変に気付いた。湖に近付くごとに、倒れている木々が増えていっているのだ。

 さらに、モンスターの数も減ってきている。湖が目の前に迫ってきた頃には、モンスターは全くいなくなっていた。

 船は、いよいよ湖へと到着した。左右に広がっている木々がなくなり、視界が広がると、広大な面積の湖が広がっていた。


「アイザック大師匠、カイン殿。『強敵察知』の反応があります。」


 湖に入った途端、レオナルドは、湖の中央を指差した。湖に入るやいなや、この反応。やはり、アイザックの嫌な予感が当たったということだろうか。


「ですが、お二人とも、聞いてください。俺が感じた反応は、明らかにアナゴンダの反応とは違うんです。アナゴンダよりも、遥かに強大に感じるのです。」


 レオナルドが言うには、『強敵察知』は、モンスターの強さによって、反応の感じ方が違うらしい。つまり、今の反応は、アナゴンダよりも遥かに強い何かがいるということだ。


「それなら、試してみるか。」


 アイザックはそう言うと、弓を構えて矢を放った。しかし、矢は水面で弾かれてしまった。


「馬鹿な。『真空の矢』なのに、何故水面で弾かれたんだ?」


 アイザックは、今度は10本同時に矢を放った。だが、やはり全ての矢は水面で弾かれてしまった。


「どういう事だ?」


 その時、アナゴンダに似た影がゆっくりと水上に姿を表し始めた。その生物の直径は、2メートル以上はあるだろう。しかし、見た目はアナゴンダそのものだった。つまりは、通常の何倍もある大きさの、超巨大なアナゴンダだったのだ。


「グオオオオオオオオオオオオッ!」


 超巨大なアナゴンダは、俺達の姿を確認すると、威嚇するように大きな雄叫びを上げた。

 その雄叫びの大きさは凄まじく、巨大なアナゴンダを中心に、大きな波紋が広がった。波紋が船まで達すると、船は大きく揺れた。


「ぐっ!すごい衝撃だ。」


 アイザックは、巨大なアナゴンダの雄叫びの衝撃に吹き飛ばされないように、防御の構えをとっていた。レオナルドも同じく、防御の構えをとっていた。

 船の看板の板は、巨大なアナゴンダの雄叫びの衝撃を受け、何枚か割れ始めていた。


 巨大なアナゴンダは、雄叫びを止めると、こちらの動きを警戒しているのか、動かずにじっと俺達を見ていた。


「こ、こんな巨大なアナゴンダがいるなんて、信じられません。」


「ああ、確かにそうだな。周辺のモンスターがいなかったのは、間違いなく、こいつのせいだろう。あの大きさがあれば、どんな奴だって丸飲みできるからな。

 このままこいつを野放しにしておくと、周辺の生態系が大きく狂ってしまう。こいつは、今ここで倒すしかない!

 カイン。『腕力アップ』を頼む!」


 アイザックに言われて、俺は『腕力アップ』のスキルを使った。腕力が上がったアイザックは、矢を10本出現させ、一気に巨大なアナゴンダへ向けて矢を放った。


「グアアアアアアアッ!」


 巨大なアナゴンダが雄叫びを上げると、アイザックの放った矢は全て弾かれてしまった!


「なんだと?そんな馬鹿な!『腕力アップ』をした俺の『真空の矢』が全く通用しないなんて!」


 2度目の雄叫びの衝撃で、船の損傷はさらに大きくなっていった。アイザックとレオナルドの皮膚も、、何ヵ所か出血していた。


「雄叫びだけで、この衝撃とは。今度は俺の攻撃を試してみます。」


 俺は、攻撃準備に入っているレオナルドにも、『腕力アップ』のスキルを使用した。腕力が上がったレオナルドは、剣を持ちながら大きく振りかぶり、力を溜めていた。


「あれは、『魔法戦士』の強力な攻撃スキル『ショット』だ。手持ちの剣を相手に投げつけるスキルで、放たれた剣は、相手目掛けて、グングンスピードを上げていく。その結果、通常の何倍もの威力の攻撃になる。全上級職の中でも、最強クラスの攻撃力を誇るスキルなんだ。」


 解説を日課としているアイザックの説明中、レオナルドは『魔法剣』のスキルを使い、剣に爆発属性の魔力を込めていた。そして、レオナルドは、全力で体を全方向にスイングさせ、剣を放った。


「グアアアアアアアッ!」


 またもや、巨大なアナゴンダは、雄叫びを上げた。しかし、レオナルドが放った剣は、弾かれることなく巨大なアナゴンダへ向かっていく。

 剣が巨大なアナゴンダに命中すると、大きな爆発が起きた。


「やったか?」


しかし、巨大なアナゴンダは、たいしたダメージを受けていない。何事もなかったかのようにピンピンしていた。


「そ、そんな馬鹿な。」


 レオナルドは、さきほど放った剣を受け取りながら驚愕していた。『魔法戦士』には、『剣回収』というスキルも取得できるらしい。このスキルは、『ショット』にて放った剣を、自分自身の元へと強制的に戻すスキルだ。

 『ショット』と『剣回収』を使うことで、『魔法戦士』は、全上級職の中でも、最強クラスの攻撃を何度も行うことが出来るのだ、と解説王のアイザックは説明してくれた。


 3度の雄叫びにより、船の損傷は目に見えて大きくなっていた。それを見た巨大なアナゴンダは、頃合いと思ったのか、大きく口を開けて、俺達を船ごと飲み込もうと突っ込んできた。


 だが、俺達は丸飲みされることはなかった。俺の飛翔閃で、巨大なアナゴンダを真っ二つにしたからである。


 これで、巨大なアナゴンダを討伐することに成功した。後は、こいつの子供が残っていないか、下流まで捜索していくだけだ。船の損傷は大きいが、走行には問題ないみたいだ。


 巨大なアナゴンダを倒した俺達は、下流へ向けて、どんどんと船を進めて行った。その間、アナゴンダに一匹も遭遇することなく、下流付近の街『ルンソド』の停泊所に到着。少しの休憩を挟み、河川の執着点である港へ向けて、再び船を進めた。

『魔草』の養殖所の見学は、今回の依頼を達成してからにすることにした。今は、アナゴンダの驚異を取り払うことが優先だからだ。


 港に着くまでに、何度かアナゴンダの集団に遭遇したが、巨大なアナゴンダを倒したことにより、膨大な経験値を得てレベルが上がった俺達の敵ではなかった。


 こうして、船は港に到着。これで、ようやく、『アナゴンダの大群討伐』の依頼を達成したのだった。


 今回の依頼にて、アイザックのレベルは50に、レオナルドのレベルは60に、俺のレベルは25000に上がっていた。


 これで、俺の攻撃力は、ついに10万を超えたのだ。


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