宿石十和
…………あーあー、音声入ってるかな?
よし、いけそう。ではでは。
連載の最後はこれまでインタビュアーをしていた宿石十和です。
これまでに掲載された三編の聞き手兼編纂を担当していたのが私になります。
魔法少女のことはあまり知らない体で話していましたが実は私も魔法少女をしていました。と言ってもこれまでの御三方のように何か印象に残る体験があった訳でも辛い思いをした訳でもなく、友達に誘われてなんとなく魔法少女になってとりあえず戦って何年かして引退しただけですが……。任期の件なんて普通に知らなかったですし。
元魔法少女の方々のお話を聞いて、まずは同じ「魔法少女」というものをやっていたのにも関わらずここまで魔法少女に対する印象や思いが変わるのだということに驚きました。憧れ、夢、希望、悲嘆、絶望。インタビューを受けて下さった方の様々な感情をほんの一部とはいえ感じ取れたような気がします。それだけ皆さんが魔法少女というものに思い入れがあることの証左なのだろうなと思いました。
そして、十年以上は前のことであるのに皆さんが当時のことをしっかりと記憶されていることにも驚かされました。私はもう引退して十三年ほどになりますが魔法少女としてのエピソードはあまり覚えていなくて……。しかし皆さんは当時のことを先ほど経験したばかりのことであるかのように詳細に、そして鮮明に語ってくださっていたように思います。それがまた私の印象に深く残りました。
…………魔法少女という存在、あるいは行為について良い悪いというのは無いと思います。誰かにとってみれば疑いようのない善であっても誰かから見たら揺るぎない悪である場合もあります。ただ、どうであれ「魔法少女」というものに自分の身を、時間を、人生を捧げ、そして勤め上げた世界中の幾多の時代の数多の少女達に心からの敬意を評したい。今回のインタビューを通じて私はそう感じました。
今回インタビューをお受けくださった御三方への、そして全ての魔法少女への感謝を以て今回の連載を閉じさせていただきたいと思います。ここまで四週に渡ってご覧いただきありがとうございました。
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