努力型の天才とはこのことです(本人は無自覚)
明日は過労死の方になりそうです。
さて、あっさりと追放されてしまった訳だが…
「これからどうしようかな」
今後行くあてなんてないからね。
「取り敢えず薬草でも採るか…」
僕たち冒険者にはランク付けがなされていて、僕は支援魔術師という職業上最低から一つ上のDランク。
受けれるクエストは限られてる訳だ。
「あれ?もしかしてシルフさん追放されたんですか!?」
よく僕の対応をしてくれる受付のお姉さん。確かに今まで勇者パーティーにいた人間が薬草採取しようとすれば
驚きもするか。
「ええ。なんかお前は火力にならないとかで」
「あなたは支援魔術師でしょうに。それでクレハさんが…」
「クレハさんがどうかしたんですか?」
「昨日、急にパーティーを抜けると言い出して。今はその話題で持ちきりですよ?」
「でも、パーティーメンバーは満場一致で僕を追放したので、関係ないと思います」
「それは本当ですか?クレハさんの話では、ハヤトさんが一方的に追放したと言っていました。彼女は、貴方の意味をしっかりと理解しています」
「そうですか…」
正直見捨てられたと思って、挨拶も無しに抜けて来ちゃったよ。クレハさんには良くしてもらっていたので、顔
だけでも出したいな。
「取り敢えず、薬草採ってきます」
「よければ、パーティーを紹介しましょうか?実力に見合ったクエストを提供できますが…」
「いえ、しばらくはソロでやっていくつもりなので」
こうして僕は、久しぶりに薬草採取に出かけた。
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クエストの内容はツルギ草の採取。毒の治療ポーションの材料となるが、とにかく生息数が少なく栽培も難しい
ので、恐らく常駐クエストの中では一番報酬が良いんじゃ無いかな?
「まあ、支援魔術師の数少ない特権だし…」
僕は支援魔術師のスキルの一つ、『索敵目《サーチ•アイ》』を発動させる。これは周囲の動植物の場所、種類
がわかるというもの。このスキルがあれば、薬草採取は楽勝なのだ。他にもダンジョンで迫ってくるモンスター
を索敵したりする際に使ったりするが…
「お、あったあった」
スキルが示す場所に向かえば良いので、別に苦でも何でも無い。
約一時間程かけ、およそ100本ほどのツルギ草を採取することができた。
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「はい、今回の報酬です」
「ありがとうございます」
報酬は10万エル(1エルが1円)だった。支援魔術師の天職じゃないかな?言ってて悲しくなってきたよ…
「相変わらずすごい量ですね…」
確かにレアではあるが、いつもこのぐらい採れてたから実感が湧かないな。
「人には言いませんので、よければ方法を教えて貰えませんか?」
そう言って耳を近づけてくる。今気にすることじゃ無いかもしれないけど、この人結構美人なんだよね。綺麗な
茶髪が目に入って心臓に悪い…
「普通に『索敵目《サーチ•アイ》使ってるだけですが…」
「えっ!?でもあれ、何か生き物がいると分かるだけのはずじゃ…」
「そうなんですか?僕は固有名まで分かりますけど」
「あなた、熟練度が高すぎるわよ…」
各スキルには熟練度という内部パラメーターがある(と言われている)。これはスキルの使用とともに上がってい
き、徐々に効果が強くなっていくのだ。
「まあ、魔法の練習は欠かさずやってましたからね。熟練度には少し自信があります」
「その様子だと、固有魔法も凄いんでしょうね…努力の賜物ね」
ん?褒められたのか?
お疲れ様です。是非、是非!ブクマと評価お願いします!
ちなみに作者は天才に生まれたい人生でした。




