097 反発
96話の続きです。
「「「嫌です!」」」
「私はユキ様に憧れてセンチュリーに入りました!お願いです!ディレクターを辞めるとか言わないでください!」
「私も、ユキ様がいてくれるから頑張れました!」
「ユキ様!いなくなっちゃうとかダメです!」
「なんでもしますから、ユキ様辞めないで!」
「ユキ様が辞めるなら、私も引退します!」
「あっ、ズルい!私も!」
「私も!」
…なんだこの過剰な反応は?
私は長老と話し合いディレクターを降りることを決めて、メンバーに発表したのだが…。
メンバーに詰め寄られてしまった。
「まぁ待て!落ち着け!」
「…じゃあ、辞めないでくれます?」
「いや、しかしだな…。下の人間を育てるにはトップがいつまでも変わらないのは良くないんだよ」
「下の人間が育ってもユキ様ほど仕事ができるとは思えません!」
「そりゃあ、たまにユキ様にお休みして頂きたいですが、演出も選曲も運営もユキ様じゃないと満足した公演になりません!」
…壁の方でスタッフが項垂れる。演者からのダメ出しはかなり堪えるようだ。
「大体、こないだの公演だって歌い終わってからサイン会とか!こっちはヘロヘロなのに ひきつった笑顔でやらされたんですよ!」
「そうよ!ユキ様だったらあんな無理は絶対させないし!」
「…でも、ユキ様の指示なら頑張れるかも…」
スタッフはますます項垂れる。…思いつきでやったな?
「…わかったわかった、スタッフの教育が行き届いていなかったようだ。ディレクターを続けるから!」
「本当ですか!」
「待ってみんな!」
アスナが待ったをかける。もしかしたら私を思って…!
「この際ユキ様には特別名誉ディレクターになってもらって、ユキ様に何かない限り永続的にディレクターをやってもらいましょう!」
「あっそれイイ!」
「じゃあ、さらに今回の騒動の責任をとって、これから1週間、ユキ様は私達と一緒に過ごすってのもイイんじゃない?」
星組のリーダーであるサクラが提案すると、
「それアリ!」
「じゃあ、準備してくるからユキ様待っててね!」
「久しぶりの世界樹ホテルだね!」
「お菓子何持っていく?」
「お菓子はマールさんの手作りがあるじゃない!」
「楽しみ!」
…すまん、マール!とんでもないことになってしまった!
まぁ、こうなりますよねw




