087 時間操作
マールちゃん修行編。
この間の戦闘から、マールとミクの意識というか、感覚の同期の修行は続いている。
「でも先生、この上位次元の感覚はこの世界で必要なのでしょうか?」
「マールに覚えてもらいたいのは時間の感覚かなぁ」
「時間の感覚?」
私の術に『時間操作』がある。コレは結構危うい術なのだ。
まず、時間の移動には4次元以上の感覚が必須である。その上、戻る時は以前の状態を知っていないと大変な事になる。例えばフランの時に調整しながら巻き戻したが、いきなり1年戻した場合、どんな状態のフランだかわからないので危険であった。
また、未来の方向の場合色々な可能性がある。時間の分岐というヤツである。例えば、今から私がこの辺りのモンスターを倒したとしよう。
それによってこの先襲われる人が生き残る世界ができる。そうするとその子孫がいる世界に移動する。モンスターを倒さない場合、その子孫は居ない世界になる。その子孫が偉大な発明家だったり、極悪な山賊だったりすると世界に多大な影響を及ぼす。
このように不確定な未来へ時間を動かす場合世界が違う場合がある。コレをコントロールするのは大変難しい。
「てな訳で『時間操作』は大変危険なんだ」
「だから先生もあまり使わないのですね」
「そう、例えばこの木を5年先に時間操作した場合、育っている場合と切られている場合がある。その可能性の中から育っている未来へ時間を動かす。コレが時間の感覚で左右される」
「不確定な未来を確定するって事ですね」
「うん。だが、対象が木では無く人だと可能性はより多くなるから大変なんだ」
「まだわからないです」
「まっ、おいおい覚えると良い」
まぁ、ミクや高位の存在の場合隣の家に行くくらいの感覚で時間移動ができるのだけど…。私達の場合下手したら虚数空間に干渉してしまう恐れもある。
そんなヘマはできないのでマールにはミクの感覚を覚えて欲しいのだ。
「今すぐどうこうできる事じゃ無いから気長にね」
「ハイ!」
こうしてマールの修行が続く。
時間の概念は色々な見解がありますので軽く流してください。




