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最凶  作者: なっしー
79/130

079 憶測

78話の続きです。


SIDE ムスターファ


…あのオベロンがあんなにおしゃべりなのは聞いたことがない!

以前の時でさえ要件を伝えたらすぐに精霊界へ帰還した。彼…いや彼等夫婦は人族…いや、肉体を持つ者を毛嫌いしている気がする。

なのにユキ様に精霊について、あんなに詳細を語るなんて…。

それに、あのプレッシャー…。ミクさんでも無かった。ということはアレが話に聞く『使徒』なのか?

ユキ様の話通りならばミクさんの時に目覚めたという事だが、ユキ様の側に常にいるということか…?

コレは私の憶測だが、オベロンはユキ様の何かに気づき指摘しようとしたのを『使徒』が止めたのでは無いか?

それを誤魔化す為おしゃべりになった…。


「うーん、これ以上は憶測というより妄想になってしまう…か?」


実際にその場にいたムスターファでさえわからないのである。他のハイエルフに相談したところで妄想の上に希望的観測を重ねるだけなので意味が無い。


「オベロンに聞いたところで話すことはないだろうし…」


コレからはもっとユキ様には…いや、ユキ様達には慎重にならないと…。


「…ク、ククククク、まさかユキ様に愛の精霊とは…」


いや、バカにしているわけでは無いのだが…。普段の素行とギャップがあるというか、ある意味お似合いだというか…。

自体はかなり深刻な気がするのだが、ユキ様の慌てる姿を見ると笑いは堪えきれない。

というか、今でも思い出し笑いをしてしまう…。

自分にはSっ気は無いハズだが、ユキ様の恥じらう姿もなかなか…。いややはり胸ぐらを掴まれた時の方がゾクっと来た。

長年生きているのだ、自分の性癖は大体理解している。やはり私はMなのだろう。もっともドMとまではいかないが…、多分。


「しかし、精霊とは…。ユキ様も個性的なもの達に好かれますね…。やはり類友…。ユキ様も大変ですね」


自分も類友の内側にいることを理解していないムスターファであった。


SIDE ユキ様


なんか最近私の周り…私の家族が増えているのはどういうことなんだろう…?

今までマールと私しかいなかったのに…。


約250年くらい前にマールを弟子にして以来この世界樹で一緒に暮らしてきた。もちろん家妖精のブラウニー達はいるが、私の周りの世話をしているのは基本マールだった。

そう思うとマールがいない生活はもはや考えられない。

いや、一緒に生活はしているのだが…、ウチにミクが来て、アオが目覚め、タマを飼い、サクセスが手に入り、フランが来て、愛の精霊とやらが現れた。

しかもこの1年足らずで…。


なんだろう、この違和感…。この時代…、いやこの時間に何かあるのか?

この間のアオの様子も変だったが…、問い詰めても答えないだろう。そんな気がする。


まぁ、なんにせよ

気構えだけは怠ってはいけない。そんな予感がする。

ちょっと新しい書き方をしてみました。

このお話で10万字を超えました。

みんな読んでくれてありがとう!

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