064 学校
現在のアクアの識字率は30%くらいです。
私はアクア共和国の元首であるソーンに相談しに来た。ソーンという男…、確かバーン時代の官吏だった気がする。向こうは当然私のことを知っているので上手いこと話しを合わせながら相談することにした。
「実はこの国に『科学省』とかを作りたいのだが…、協力してもらえないだろうか?」
「もちろんです!ユキ様の要望なら議会も満場一致で採択します!」
「そっ、そうか」
「ところでどんな省庁なのです?」
「実はな、科学という分野があって…」
少しわかり易いように概要を話す。つまり、当面の目標はサクセスのような剣を実際に作ってみたいということなのだが、将来的には保冷庫や蓄音機にような物も開発していこうと思っている。
それには魔法学や科学、技術を勉学としてその先に研究をして開発を進めたい。もちろんその為に文字も読め、数を数えるコトも必要なので幼少期より勉学を教える学校を作ることから始める。
長い道程だが、50年くらいすれば形になるだろう。
「素晴らしいですね!資金は旧帝国時代の貴族からの徴収金でまかなえるし、20年後、30年後にはアクアは豊かな国になると思います!」
「その先に私の研究も入れていこうかと思っている。当然ある程度基礎ができたら私の講義も取り入れていこうと思う」
「そうですね。すぐに出る結果では無いので時間はかかかりますね」
「できれば首都だけで無く、各村にも学校を作って全ての子供に勉学をしてもらいたい」
「ならば、先ず教師の育成からですね!」
「任せていいか?」
「無論です!ユキ様の講義を早く受けられるように頑張ります!」
「うん、よろしく頼む。あっ、何か問題があるようならこのクリスタルで連絡するように」
「っ!ありがとうございます‼︎」
コレで何年後かには優秀な者が出てくるだろう。1人では大変なのでアクアには協力してもらおう。
ソーンさんは大喜びですね!




