023 天罰
今話はちょっとグロい表現がありますのでご注意を。
「ユキ様、光の塔へ大至急お越し下さい!」
光の塔へ潜入しているフラウから通常回線で連絡があった。
教皇か聖女あたりに正体がバレたか?
「わかった、すぐに行く」
回線を切り、マールへ指示する。
「カッツネラ教国へ向かう。今回は光の塔へ直接跳ぶ!」
「わかりました。しかしフラウさんの通信では…」
「おそらく罠だ。狙いはミクか…?」
超存在であるミクを手に入れれば世界を我が物にできるとでも思っているのか?
ちょっとお灸をすえるか。
「が、今回はあえて罠にかかる。マール、ミクも準備を」
「ワカッタワヨ!」
「了解しました」
光の塔の地下スペースへ転移してちょこっと作業してから地上部へ向かう。
私達の姿は『隠蔽』をかけたので発見されてはいないが…、警備がかなり厳しい!至る箇所で光の騎士団、光翼魔法師団が待機している。行き掛けの駄賃だ…『昏睡』をかけながら進んで行く。
教皇の間に出ると、
「天魔はまだ現れぬのか!」
「通話ではすぐとあったのですが…」
「再度通話しようにもコイツはすでに薬を使用してしまったので…」
「まあまあ、まもなく現れるでしょう」
フラウが口から涎を垂らしながら倒れている。野郎っ、私の身内に手を出したなっ!
すぐにフラウに『時間操作』で1日前に戻す。使った薬の成分が解らないので『状態回復』では後遺症があるかもしれない。『時間操作』の場合、記憶も無くなってしまうが仕方無い。
フラウが起き上がると、
「なっ、何故貴様起き上がれる?」
「ココは…、…、っ!ユキ様っ!」
フラウが私を呼ぶと皆の視線が集まる。
既に隠蔽は解いている。
「フラウ、ご苦労だったな。現時刻を持って任務は終了だ。すぐ撤収する」
「イエス、マム!」
フラウはマールの元へ駆け寄り、私は前に進む。手には杖。駆け寄る光の騎士達の顔面、鳩尾、へ石突きを食らわせながら、光翼魔法師達に『光槍』『闇矢』『熱線』を発動する。
「眠たいなァ!光の塔の戦力はこの程度か…?」
教皇、聖女、枢機卿等には『停止』をかけている。
「舐めるなぁー!!」
他の者よりゴージャスな鎧を着た騎士が向かってくる、が、私は倒した騎士の剣、20本を操作して騎士をあしらう。騎士の周りを周回するように剣を動かし、鎧の隙間の喉、腿、金的に刃を向け軽く切り傷をつけて、目の前に1本を浮かせる。
「動けば貫く!無駄に命を散らすこともあるまい?」
「くっ、…殺せっ!」
…そういうセリフは美少女騎士以外受け付けない。無視して教皇の前に立ち、
「さて、私の身内にココまでしたのだから相応の覚悟はできているんだろうな?」
もちろん『停止』しているので答えられない。
「この国は昔から不老不死を求めていたなぁ。ならば100回殺して100回生き返らせてやろうか?500年前の聖女は5回で正気を手放したがな。大丈夫、それすらも直してやるから!」
以前やった拷も…ゲフン、お仕置きを思いだす。
「全て穴から体内にゴ○ブリを入れて身体の中から食われたり、自身の腸がムカデに食べられるのを確認してみるか?」
教皇の間にいる皆が恐怖の眼差しで私を見る。マールまで一歩引いている。さっすが人類の天敵、ゴ○ブリである。
停止を解くと教皇が口を開く。
「そっ、そもそもお前が間者をこの神聖な光の塔へ放ったのだろう!」
「そうです!あなたの方から…」
聖女も文句を言おうとするのでさえぎる。
「反省が無いようだな!ならばコレは天罰と思え!」
私は『大地震』を放ちマール、ミク、フラウと転移する。
後日、光の塔が大地震の影響で半壊したとのニュースが流れていた。幸い死者はいないようだが、騎士団、魔法師団の負傷者が多く復興には時間がかかるそうな。
台所の黒い悪魔!最凶です。




