122 開発
魔剣の完成です。
悪魔については不安はあるが、世の中はそんなことは御構い無しに流れている。
今日はアクアの科学省へ来ている。もちろんフランも一緒だ。
「ユキ様ぁ!ついに完成したぞ!」
「博士。大声出さなくても聞こえているぞ」
「おお、すまん。じゃなく!魔剣の完成だ!」
「っ!完成したか!」
「うむ、フランの協力で解明したビームのナノ振動を利用して既存の光エネルギーと各個人の魔力を利用することで各属性における…
「わかった、わかったから!つまり魔剣に魔力を加えると各自の属性の魔剣になるってことだな?
「有り体に言えばその通りじゃ!」
「ちなみに材料は?」
「うむ、柄にオリハルコンと魔鉱石を組み込んでおる。少し高くなるが量産もできなくはない!」
確かにオリハルコンは希少金属で価格も高いが魔剣1本を考えれば妥当な値段かもしれない。
私は博士の作った魔剣を手に取る。実際にはサクセスの劣化版ではあるが、いい出来である。
「よしわかった!材料はドワーフの協力を得てなんとかしよう!出来るだけ多くの魔剣を作ろう!博士、頼むぞ!」
「うむ、そういうと思って準備はできておるぞ!」
「さすが博士!よろしくな!」
魔剣か…。コレが普及すれば世界はまた進化するだろう。悪魔と戦えるとは言わないが、自衛にはなるだろう。
そして、高く売れる気がする…。
博士は実はすごい人です。




