105 番外編①
初の番外編です。
「うおぉぉぉぉぉおぉぉぉっ‼︎」
「勝者、ユキっ!」
私はアオに誘われた武闘会に参加している。残念ながらマールやフランは観客席にもいない…。
「アイツもう16連勝だぜ!もう少しで新記録だ!」
「次の挑戦者はどいつだ!」
なかなかの盛況ぶりだ!
ルールは明快、100m四方の会場からの場外かダウン10カウントノックダウン。武器使用可で兵器は不可。ココで死亡しても元の世界へ帰還するだけ。
そう、この会場は異世界での大会だ。
コトは昨日の夜、アオが久々に語ってきた。
「ユキちゃん、明日暇でしょ?」
「…珍しいな、アオから聞いてくるなんて。確かに明日は特に用は無いな」
「なら、私達付き合ってくれる?」
見るとサクセスも同意が欲しいらしく、視線を感じる。…目があるわけでは無いけど。
「…用向きによるな。アオとサクセスって事はヤバイ気配がするのだが?」
「そんな事ないっす!」
「失礼ね!まぁ、神さまがらみなんだけど…」
「…ヤバイじゃん!なになに、また来るの?」
「いや、そういうのじゃ無いんだけど、実は…」
話を聞くとどうやら高位存在は少し飽きているらしく、この3次元に新たな空間というか世界を創ったらしい。何故3次元なのかわからないが、この近隣の異世界から最強の者を集めて誰が真の最強なのか試してみたいという事だった。あくまで個人の最強を決めるため武器はいいが兵器は大会にそぐわないらしい。もちろん魔法や奇跡もアリだという。中には神の記憶にある超能力の持ち主もいるらしい。
「神さまは以前接触したユキちゃんにも興味があるらしく、参加するように言ってきたのよ!」
「いや、私は特にそういうのは興味無いのだが…」
「サクセスもいるし、いい線いくと思うけど…。それに気兼ね無く本気を出してみたく無い?」
…まぁ、本気の戦闘とか、限界とかは知っておきたいけど…。
「ユキ様!やりましょう!」
「…わかった。参加するよ」
「そうこなくっちゃ!」
結局参加してしまった。
で大会自体はトーナメント戦で予選は通過した。
で本戦前に腕慣らしの勝ち抜き戦に参加してみたのだが…。
「ぬん!」
「うわぁ!」
今度の対戦者は身体に赤い光を纏って目を光らせると私の自由を奪い10mほど持ち上げられてしまった。コレが超能力って奴か!私は『飛行』で抵抗すると足元に『爆裂』を放つ。
集中が切れたのか身体が自由になる。確か超能力は極度の集中が必要なはず!つまり、1つのことをしていると自身は無防備になるのだ。その一瞬でサクセスで斬るとどさりと倒れる。
「スゲェ!魔法まで使いやがった!」
「まだ、底が見えねぇ!」
…むぅ、本戦前に魔法を使ってしまった。まぁ、これくらいはいいか。
「審判、そろそろ本戦なのでココまでにしたいのだが?」
「わかりました。勝者ユキ!記録23連勝!」
「うぉっぉぉぉぉおおお!」
さて、肩慣らしはすんだ。
チョット遊んでみました。




