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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
旅立ち

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旅空2

潤沢な金属を求めて旅立ったら、犬がペットになった。

何を言ってるか分からないだろうけど、俺も…


ワンコ達の見た目はハスキーっぽい、というか狼っぽい。クロちゃんは体高1.5メートルくらいのデカワンコだ。他の子達はクロちゃんの半分くらいの大きさ。


ここで問題


Q、何故今までワンコ達と触れ合いが足りなかったのか?

A、食料事情で難しかったから


今までは畑を耕す事、麦を得る事がメインの畜産で、人が優先されてきた。

羊も馬も農耕に欠かせなかった。兎は肉と毛の収量が早いのが魅力の品種改良をして、初めて家畜になり得た。そうじゃなきゃアレも立派な食害を起こす害獣でしたわ。



つまり、他の獣は害獣として狩られてきたし、その中に狼っぽいのも実はいた。ただ、研究とかを優先していた時期だったので、気付いたら駆除された後だったりしたのだ。


開拓が進み過ぎた後は俺の認知範囲をオーバーして、居たのか居なかったのかすら分からない。だから限られた種のみが人と共生して、雑食や肉食の敵対的な獣は、積極的に狩り尽くされた。

迷宮でレベルの上がった農民部隊は、野生動物程度は楽に対応してしまえた。

猪なんかが出ようものなら、皆んな血眼になって「オカズ!オカズ!」って追いかけ回してた。アレは誰にも止められない。俺だって参加した。

山分けして食ったBBQはいつもと違う味で、とても楽しめた。



結果、近場から消え去るほど食い尽くしたとか、思いもよらないじゃん…

家畜化して豚に改良とか出来んかった…だってアイツら兎ヤっちゃうし…ウチの兎は怠惰で警戒心皆無に改良を重ねた品種で、クソ雑魚なんや…


そんなわけで、村の周りは小動物や益獣以外ほぼほぼ居ない状況になっていた。

犬を犬というだけで愛する余裕が、村興し中はなかったのだ。全て人の生存が優先されていたのだ。

だから一時期は牧羊犬計画も考えていたけど、断念した。もし今から村に帰れば、牧羊犬計画は叶うだろうけど、それも何か違うしな。


「クロちゃんの仔犬が大きくなってから考えても良いか」


今のこの野生に生きてきた群れをどうこうするより、仔犬の頃から人慣れした世代の方が良いかと思い直す。

不承不承従ってるクロちゃんを見ていると、ゴルの若い頃を思い出す。今ではだいぶ丸くなったアイツも、捕まえてから暫くは凄く不服そうだった。

でも世代を重ねるごとに、人との共生が当たり前になってからは、馬達も協力的だった。

そう考えれば、この犬達もきっとそうなんだろう。だから急ぐ事はないかと考え、旅を続ける事にする。


誘拐してきたクロちゃんによく似た毛並みの真っ黒な子に頬擦りして、マーキング。

他の子達にもしっかりマーキングしていかないとなと、取り止めもなく考え馬を進める事にする。




この子らを飢えさせないために、狩りでも頑張りながらのんびり行きますかね

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