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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
村興し

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青年期25

この5年の間に、色々と様変わりして来た村。

俺の実家の有る村は、いつしかここの村と立場が入れ替わる様になっており、コッチの発展の方が進んできている。


3年程前には、コチラからトゥールに向けて荷馬車を定期的出す様になり、この辺の中核になりつつある。本当は川沿いの方が将来性があったんだけどね。

俺が誰とも競合しない不便な方へ延びて行った結果、こんな事になるなんて思ってなかったんだ仕方ない。


俺の寝泊まりしている教会にも、正式に神父さんが派遣されてくる予定だ。人口もかなりの伸び率で、疫病も被害が少ない。妊婦と乳幼児の生存率が高めなので、どんどん人が増えていて、今もどんどんと発展している。さすがに正式な神父をお願いした。天秤(ハルモニア)様の信者も増やしてかなければね。俺は信徒の鑑なんや。


原野は拡張する畑に追いやられ、見渡す限り麦畑が広がっている。見えないその先には、俺が初期に造った穴蔵アパートの拠点集落が幾つも出来ている。

馬の数が増えていく速度と比例する様に、耕作地がどんどん増えていく。

ただ、工場の方はまだ皆んなでは完成に漕ぎ着けていない。

設計した穴やギアとか丸太の加工だの、魔法的な解決でゴリ押した部分の再現が、まだ上手く出来ない様だけど…

雛形が稼働してるんだからそこから学んでいってくれ、職人集団よ。



俺個人の農地は、もう何処からが俺ので何処からが違うのかも分からない程になっていた。

ここまで来ると、本気で分からん。適当に遠くの畑を指差して「アレって俺の?」って聞けば、大体そうなのに震える。俺の馬を使って、俺が給料を出して、俺の農具で耕してもらってる。完全に雇用主と小作人ですわ。

少しの用事で行って帰ってくれば、1日が終わってしまう遠くの管理しきれない様な所は、どんどん下げ渡していく事にして、そっちはそっちでよろしくやってもらう事にする。増えてきた馬もセットでプレゼント。人も馬も生存領域を切り開いていってくれい!

あ、お代はネロ兄に付けとくから。返せる時払いでいいんで、よろしくな。


そして最後に、それでも広大な農地を4:2:4でネロ兄、カミラ、小作人で分けて、資産を処分したら、いよいよ準備完了だ。



「それじゃあ皆んな、元気でな!俺は金属の溢れる場所で研究に没頭してくる!ネロ兄、色々と手間を掛けてくれてありがとう!カミラ、子供達と健やかにね!村の皆んなも今までありがとう!もう、俺が居なくてもなんとかなるって確信出来たから、俺も自分の研究に専念してみるよ!達者でね‼︎」


皆んなに惜しまれつつもお別れする。ここにもう一度戻ってくる時、どうなっているか少し楽しみで、少し怖い。

だいぶオジさんになってきたネロ兄と、いつしか姉に見える様になってきた妹のカミラ。

俺と時間の流れが少し違う2人。久々にママンに顔を見せに行くと、だいぶ老けていて驚きを禁じ得なかった。何か困ったことが起きたら、カミラを頼りなと別れの挨拶をして、俺の生家を出る。今は弟夫婦が一緒に住んでいるので大丈夫だろうけど。



空を見上げると、抜ける様な青空。美味そうな鳥が飛び回ってる。

ゴルとハルのひ孫のアキに騎乗し、あの仔馬達の第一世代の若い馬を5頭引き連れる。2台の幌馬車を交代に牽かせ、旅の道具と毛艶兎(おれのげんてん)を10匹程連れていく。



路銀はたんまりある。鉄を求めて、気ままに鉱山でも目指しながら旅を楽しみますか!

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