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少年期33

とりあえず出来た施設にママンと妹のカミラちゃんを案内して、兎糸を紡げないか聞いてみる。


あれ?2人とも唖然としてる?

あぁ、そういえば俺がこっちに掛かり切りになってたから、実家の方が忙しくて、こっちにあんまり来てなかったのか。


どうよ、発展してきたでしょ!


新しい施設も増えて、現在も発展中の我が家。取り敢えず勢いで押し切り、系紡ぎ部屋に案内する。部屋の中には大量の貯めた兎毛が。

暇な時に、コレを紡げないか聞いたら、すぐには無理とのこと。

なんでや?今は種蒔き終わって、落ち着いてる時期やん?


「汚すぎて、コレじゃ良い糸は出来ないわ」


えー、毛玉を洗ってゴミを取れと?せっかくここまで運び入れたのに?

あと薄暗い?もっと明るくしろ?下に木の削りカスとかがあって、部屋も汚い?

はい、畏まりました、母上。他には?

洗うのは水よりはお湯で洗え?浮いた脂は捨てるな?ゴミはちゃんと掬え?

羊毛も同じ処理しておけ?

はい、はい。

………は、い…

準備が出来たら呼びに行きますんで、宜しゅうに…

ママンの実演講習会を終えて、頭を抱える。無理やぁ、いつまで経っても村から出られねぇ。この貯めに貯めた毛玉を手でゴシゴシ?足でふみふみ?そこから糸紡ぐ?気絶しそう。

俺、他の村人と違って非力やねんで?純粋なパワー系労働には弱いんや…

洗剤とかないんけ?洗剤だと脂がダメになるんけ?分からん…先人の知恵には逆らわんといた方が良いんか?

手頃な洗剤の草木灰水だと、脂が石鹸化するからダメなんか?分からん殺しや、こんなもん…


滅茶苦茶ダメ出しされた後、糸巻き機の実演を見せたら、ママンは物珍しげにウチを探索して帰って行った。

ママン、もしかしたら、お呼びするのはしばらく後になるかもです…


取り敢えず、桶だの盥だので洗うなんて馬鹿らしいので、一旦外で石爺に内部が縦横高さ1メートルくらいのお風呂を作ってもらう。

水ちゃん、お湯って出せる?あ、無理なんね。了解。じゃ取り敢えず水をここに貯めちゃって。

火ちゃん、この水あっためられる?出来ると。じゃぁ、お願いします。

で、ここに毛玉を入れて、洗う?洗濯機みたいに半自動化出来んか、これ?微妙に案が有る…案が有るんだけど、コレ始めたらまた発作が始まりそうな…

目的が変わってきてる…家を建てる、ための金を得る、ための系紡ぎだったはずなのに、いつの間にか興味の赴くまま機械開発が目的に…


ダメダメ!しっかりしろ、俺‼︎




「兄ちゃん!いつになったらやるのかって、お母さんブツブツ言ってるよ!もうそろそろ時期的に手伝いに来れないからね!」

「あとちょっと、あとちょっとで上手く出来そうだから」

「どこがちょっとなの!部屋汚いままだし、毛も汚いままだよ!」

「コレ終わったら片すから。もう少しで良い改良点が…」

「もう、好きにして。私帰るからね!本当に帰るからね!………だめだこりゃ」



ここに穴を穿って、木栓で……

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