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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
旅立ち

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拠点暮らし30

さて、これで本当に次の実験だ。ずっと欲しかった機能にやっと着手出来る。木材の製材機構だ。コレは本流域で見た時から、ずっと欲しいと思っていたけど、目立てされた鋸刃が良いお値段していたのだ。


コレばっかりは自前で作るのを諦めざるを得なかった。


なんでかって?一度実験して無理って素直に諦めたからな。

鋳造した刃は滅茶苦茶ブレブレに動いて、丸太に食い込んで動かなくなったあげく、無理な力が加わり続けて刃が破断したし、ギアも壊れた。


職人さんの技はやっぱ凄いと再認識させられた。

鍛造して形を整えないと、中心軸が歪んでいて真っ直ぐに製材出来ず、変なところで食い込んでしまう。食い込んでしまったら、早めに止めないと悲惨な結果に…

コレは高速運転よりも、低速で力強く引いた方が良いのかも。速すぎると、刃が熱を持って、やっぱりブレ始める。熱膨張か?



うーん、コレは既存の製品をまるっと買っちゃう方が…でも別に製材を毎日やるって訳でもないし、悩ましいな…機構部分は別に酷過ぎるって程酷くもないしな。ちょっと手を加えれば、いけそうな手応えだし…


製材機、有れば凄く便利。てか欲しい。コレがあると木製の箱とかに使う板材の入手難度が一気に下がる。家具とかも序でに作れそうか?

難点は、お値段。高い。

非常に高価で、元を取ろうとすると、頻繁な稼働が求められる。

稼働するには動力が求められるので、水力の割り当てが逼迫する。点検補修もタダじゃないし…

そして専用の製材施設が要求される上、製材された商品を送り出す先の確保や輸送手段も必要になる。作って寝かしといても腐るだけや。鋸刃も錆びるし。


うーん。うーーーーん…


買う…の…は……なし…いや!……なしかぁ…鋸刃だけなら…



という経緯があり、一度は諦めたのだが、どうしても欲しくて無駄に散財する覚悟で鋸刃だけは購入しようと決意した。


その為には金が要る。だが今の俺には農作物や家畜以外にも売る物が出来た!

出よ、石爺‼︎



「おーい、ガイ君、ちょっと街にお使い行って来てくれない?カイル辺りは顔も広そうだし、コレらを売り捌いて、代わりに製材所で使うデカい鋸刃買って来てくれ。こっちはまだやる事あって、手が離せないんだ」


「なんだこの数の石臼は…いつの間にこんな数作ったんだ…」


「こんな物でも金になるって言うなら、俺は魂を売る。行け、邪神の僕達よ!これで全てを切り裂く鋸刃を手に入れてくるのだ!」


「おう、村長、良いもん作ったじゃないか!報酬はこの石臼1個で手を打とう!今置いてる反対側でもう一つ回せれば、純粋に2倍の早さで挽ける様になるな!」


「カイル、任せたぞ!それで伝説の鋸刃を手に入れてくるのじゃ!悪の粉挽一族を八裂きにする為の神器を必ずや手に入れて参れ!」

「任せろ、村長。粥啜り族を打ち平らげる使命、必ずや完うしてみせる!」



---

「ぐへぇ!鋸屑が!鋸屑の量が半端ない‼︎」

使命を全うしたガイとカイルのもたらした伝説の鋸刃は絶好調だった。

そして絶好調ゆえに、試運転で回した結果、研究室は鋸屑で塗れる事になった。

結局粉に塗れるのかよ!



製材所でちゃんと回せばよかった…

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