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幸運とスキルで転生先でも生き残る  作者: なお
旅立ち

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拠点暮らし15

「水漏れがあるのは良いんだけど…その水漏れで、土台の土が微妙に削られてくのが問題すぎる。結局はセメントなのかよ…」


あと取水口も今のままじゃ駄目だな。一雨降ったら砂と小石でグシャグシャにされた。この有様じゃ水路部分にも直ぐに泥とか砂とかが溜まるな。下手すりゃ小石で直ぐに埋まる、そんな未来が容易に見えた。


途中まで引いた水路を試しに解放してみた結果、問題点しかなかった。だから専門家が必要だとアレほど…

どうすりゃ良いんだよ…

もう水車の組み立ては始まってる。最終地点の目処も未だついてないってのに…


取り敢えず、車部分だけは作り置きしてもらって、後で設置する事にした。納期に工期が全く間に合って無いので、諦めた。

諦めてばかりの人生やぁ…


砂溜りはどこかに設けなきゃいけないでしょ。

取水口に近い場所、つまり河に近い場所は上部も覆ってやらないと、増水した時に小石とかが大量に流れ込んでくるでしょ。


そんで、取水口よ。

河ってね…強いんだよ…まぁ色々と工夫はしてみた。してみたけど、堤防とか遊水池とか無いと、俺の知識じゃ対応出来ないと諦めた。定期的な手入れが必要ですわ。

どんなに工夫してみても、物理で永続的に殴って来るからお手上げです。完敗です。本当に完敗って感想しか出てこない手応えで、未来人に任す案件ですよ。


サイフォンの原理?そんな水密性と気密性が求められる物、やっつけ仕事の素人に求められても無理っすわ。俺はローマ人じゃ無いんで。



--------


ウチに貰われて来た子猫もいつの間にか大きくなり、子犬も成犬になった。仔馬も産まれて家族が増えていた。そんな30歳を少し超えた辺りで、漸く水路が完成した。作ってもらった水車なんか、いつの間にか新品の香りも失せてた事に思った。


俺の計画性の無さも相変わらずだな…


ここまで時間がかかったのは、ただ使い終わった水を排水するのも勿体無いからと、排水ついでにその動力で、上層の排水前にプールしてる水を揚水する設備の構築とかをしていたからだ。アルキメディアン・スクリューだね。

スクリューを通す穴だったり、流量の調整だったり、プールから水が溢れないような、洗面台の上に空いてる穴みたいな措置とかだったりを各所に施してた。そしたら1年以上も水路と水車に時間を取られてた。


これで、漸く実験をする為の施設を回す為の箱物がおおよそ完成した。


……なげぇよ


しかも当初予定だと、自分で鉱石拾って来てとか考えてたのに、利便性に負けて鉱石は購入になりそう。買うのは鉱石ってか鉄塊か?そこから歯車を錬成していこうって算段だから、どうしたって金がいる。


ウチの診療所に来る連中には期待出来ないしなぁ。どうにかならんもんかね。

小作人から上がって来る資金は、現状家畜の購入資金に充ててるので、そっちは手を付けられない。街での診療料金が主な収入源だけど、街に出てると水路や研究が進まない為、あまり出張していない。

うーん、ジレンマやな。


どうにか鉄を安く仕入れたいなぁ。

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