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80 決着へ…

武装解除(ディサーマメント)スキル』


 このスキルを使用した場合、使用者を含め半径100メートル圏内のプレイヤーは、武器を強制的に解除する。

 なお、この効果は1分間とする。

 このスキルを使用したプレイヤーは、発動してから5分間は武器を使うことができない。



 これが…俺の作戦の要ってやつだ!非常に有用なスキルの一つであり、自分を含めて…敵味方問わずに武装解除するのだ!


 武器を一定期間使用不可にするのは凶悪…。ワンスラ内でも、武器を使ったアクションを専門にするプレイヤーも多く…このスキルには相当警戒していたはずだ…。


 俺もこのスキルのおかげでどんだけ助かったか…。


 バルコスの攻撃アクションを見た限り、高速移動してからの大鎌攻撃がほとんど…。それはつまり、大鎌さえ消せば…バルコスを無力化することができることを意味する。


 そして…大鎌が消えた瞬間、怯んだバルコスめがけてストレートスマッシュ!かなり強引な戦い方だが、完全にペースはこっちのもんだ!


「…もう一発…!」


 俺の拳をぶちこまれて吹き飛ぶバルコスに…再び一撃を打ち込もうと俺はさらに接近!なんとか…気絶するぐらいにはボコボコにしねぇと!


 そう…思っていたその時…


「ひっ…やっと…近づきましたねぇ…!」



 ガシッ…!



「…がっ!?」


 俺の喉元向けて…バルコスの右手が迫る…!俺は避ける暇なく…喉をがしり…と掴まれ…



 グッ…ドシャァァァァ…!



「うぐぉぁ…!!」


 そのまま…地面に押し付けられる…。背中から勢いよく固い土にぶつかり、痛みと息苦しさでまともに考えられなくなった…。


 そんな俺の上から…バルコスのやつが再び笑い出す…!


「ひっひっ…やっと捕まえましたよ…。ここまで…大分手間取りましたねぇ…」


「ごがっ…くっ…!」


「このまま…窒息するまで締め上げるか…一思いに首の骨を折るか…悩みますねぇ…。まぁ…即死はあまり気乗りしないんで…じわじわと締め上げますかねぇ…」



 ギュゥゥゥゥ…!



 くっそ…!このやろう…!一気に形勢逆転じゃねぇか…!こんな近くで…首を握られちゃあ俺も動けない…!


 このままだと…マジで死ぬ…!


「ぐぞっ…!うぎぎ…!」



 ジタバタ…



「ひひっ…無理ですねぇ…。暴れたって…なにもできやしません…」


 ダメだ…!なんとか脱出しようとしても…バルコスの押さえつける力が強すぎて起き上がることもできやしねぇ…!


 こんなときに…何か…なんかないか!?この状況を逆転できる妙策…奇策は…!?


「かっ…かはっ…!」


 うぐっ…もぅ…ヤバい…。だんだんと意識が…定まんなく…


「ひひっ…もうそろそろですねぇ…。あの幼女もいない今…すがり付くもんなんてありませんよ…」


 バルコスの言葉には挑発…さらには勝利の余裕が感じられる…。もう確実に殺せるなんて思ってんだろな…。


 わりぃ…ティナ…レイヴォルト…。あと…ウザインにキューちゃん…そしてクリス…。


 俺はもう…ここまでかもしれねぇ…。最後に…クリスの無事だけでも…確認…しておきたかった…。























 …って…馬鹿か!俺は!


「…ぐぁぁぁぁぁぁ!!!ぶざっ…けんなぁぁぁぁぁぁ!!」


「…!」


 俺が…ここで終わるわけねぇだろが!あいつと…この世界を侵略するって約束してんだ!勝手にくたばってたまるかぁぁ!!


「がぁぁぁぁぁぁ!!!」



 ガシッ…!



「…!腕を…!」


 俺は…痛みも…朦朧とした意識も関係なく、ただバルコスの腕を掴んだ…。そんなことしてもなにも変わらねぇ…。でも…いつの間にかそんなことをしていた…。


「ひっ…何をバカなことを…」


 なおも余裕の表情を浮かべるバルコス…。俺の掴んだ力に顔を歪めもしない…。


 でも…諦めねぇ!俺は…残り少ない意識をフル回転させて、打開策を考えに考え抜いた…。


 思い出すんだ…!今までの会話とか…経験とか…ゲームの攻略法…。何でもいい!俺を…救える何か…。クリスと会うためなら…俺は…!


 その時…なぜか…ティナの言葉が…あのときの会話を思い出すことに…。



『言っておくけどね!ただの人間が影の中に入るなんてできないのね!仮に中に入ることができたとしても…一生影から出ることもできないのね!…つまり…変な期待はしないことなのね!』


『…お前…誰かの影に入ってここから脱出するつもりじゃなかったのね?』



 そういや…牢獄にいたときにこんなこと言ってたよな…。ティナの早とちりだったから、たいした話じゃねぇと忘れてたんだが…。


 でも…今のこの状況なら…俺も影の中に入りたいぜ…。俺が影人一族なら…バルコスの影の中にでも入って…窮地を潜り抜けれる…のに…。


 …待てよ…。


 逆に考えたら…これは…もしかしたら…!


 イケる!俺の作戦が上手くいけば…!バルコスを…倒せる!


 失敗する確率もある…。バルコスを気絶させるわけじゃない…。でも…やるっきゃない!


 それが…俺の最後の希望なんだから!


「うぐぁぁぁぁ!!」



 グググッ…!



「…!囚人のくせに…しぶとい…ですねぇ!!」


 俺は最後の力を振り絞り…バルコスの腕を無理矢理動かす…。そして…やつに止めを与える…とっておきのスキルを…口にする!


「ぐらえっ…!…『位置(ポジション)交換(エクスチェンジ)スキル』!!」

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