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番外編③「タコ糸の呪い」
青空、
突き抜けるように朝日。
――ああ、
こんな日は歩くがいい。
理由なんて要らん、
こぞって歩くがいい。
むら雲を
えいやっと蹴散らして、
また朝日。
――ほら、
こんな日は歩くがいい。
足も、気分も、
勝手に前へ出る。
ピエロの公園。
赤い鼻もないのに、
なぜか笑ってるベンチたち。
子どもらの
弾んだ声が、
ボールみたいに跳ねていく。
――そういえば、
いつか流した涙は
どこへ行った?
あれはきっと、
フェアリーテイルの
1ページ目だったんやろ。
こんな日は歩くがいい。
こぞって歩くがいい。
……そんな心持ちで、
歩いてみた。
――なんともない。
なんとも、ないのだ。
昨日までの
あの悶絶、
あの地獄ウォーキングは
どこへ消えた?
「おふくろの呪い」は
どこへ行った?
タコ糸は、
ちゃんと両足にあるのに。
不思議、不思議だ。
まるで――
笑い話みたいに、
足がぼくを許したような。
これもきっと、
フェアリーテイル。
タコ糸一本、
母ひとり、
散歩道ひとすじ。
……さて。
明後日は、
どうなる?
(つづく……かもしれないし、ほどけるかもしれない)




