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第12話『平和の使者、電線で考えすぎる』
今、空をいくハト
人の影を落とすまい
黒い雨を降らすまい
※でも風向きは読めない
「俺は人馴れしすぎたのか?」
ハトが言う
首を前後に カク…カク…
「俺のこと? ノアの紀元前から? 平和の使者って? 希望のシンボルって?」
(それ、誰が決めたんや?)
ヒトは今日もツイートする
140文字で世界を救った気になり パンくずは落とさない
だからハトだって つぶやきながら歩き 駅前をウロウロ
「あれぇ、あれぇ……」 GPSもなく 使命感だけが重い
フト立ち止まる 電線の上で
自分の肩書きを見失い
そして一言
「とりあえず… ベンチの下、確認しよ」




