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彼女はファザコンをこじらせている  作者: 花摘
王妃編
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森へ行った、その後

 初めての狩りを終え、色々反省し、そして改善策を立てた。


 まず荷物入れを作った。シーツで作った簡単なものだが、これがあると無しでは大違いである。

 あの日の次の朝、残りの肉を取りに行ったら他の獣に食べつくされ、骨になっていたのだ。

 膝から崩れ落ちた。

 塩分の無駄だから泣きはしなかったけど。

 だから今度捕まえた時には、目一杯持って帰れるように真っ先に荷物入れを作ったのだ。


 次に武器。私の力の限りで、何発も打ったのに倒れなかった。

 攻撃力をあげなければならない。

 とっさの場合は、魔法が有効だが、魔力切れになったら終わりなので、モップの柄の殺傷力を上げるのが1番良い。柄に魔法紋をいくつも刻んでおき、状況に応じて使い分けることにした。


 …こんな感じで、

 色々工夫するうちに、細かい魔法操作も上達してきた。

 今までは、土魔法で金属を創ろうとしても、モドキにしかならなかったのだが、荷物入れを作るときに、どうしても丈夫でちゃんとした鉄の針が必要で、試行錯誤の結果、ようやく鉄が精製出来るようになったのだ。

 訓練の時とは必死度が違う。


 私のイメージでは、鉄は、砂場から磁石で取り出す実体験が元になっているから、「選別」するイメージを持っていたのだが、実際は、魔力濃度を上げて、「圧縮」するイメージの方が成功したのだ。

 この世界の土は、殆ど鉄分なのかしら?それとも魔力に成分を変質させる効果でもあるの?

 …お祖父様と議論したいところだけど、今はサバイバルの時間だから、考えるのは後回し。

 針は作れた。これが大事。


 ドレスも改良した。ヒラヒラのスカート部分を裂いて縫ってズボンっぽい何かにした。

 素人の服作りって、物凄くみっともない…かっこ悪い…(泣)

 これ人に見られたら恥ずか死ぬ…となけなしの皇族プライドがささやいたが、動きやすさには変えられない。最近冷え込むから、お腹も冷やしたくないしね。

 その程度と引き換えにできる安いプライドである。…お祖父様ごめんなさい。


 腹痛と、生命の危機という犠牲と引き換えに覚えたのは、食べ物の知識だ。

 獣が食べていても、私が食べられわけではないと言うことを、身を持って知ったよ。

 鹿っぽい獣が、紫に黄色い斑点の、サヤエンドウみたいな植物を、美味しそうに食べていたので、私も食べてみたのだが、苦くてまずい上に、幻覚症状が出るヤバイヤツだった。

 鹿っぽい獣達はとっても美味しかったよ!

 特にキノコには何度も殺されかけたよ。治癒魔法が使えなかったらとっくに死んでたね。



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