勝…利………?
一回書いたのに消えました。
ひとえに私の不注意なんですけどね。
ただ精魂込めて書いた分、喪失感がえげつないです。
皆さんもお気をつけて。
全身の筋肉を震わせる。
深く息を吸い、ゆっくり吐きながら茂みから体を出す。
幸いまだ此方には気づいてない。
ゆっくりと、静かに、確実に。
相手の背後へ回り込む。
鹿…と言っても角の先端が鋭利に尖っている。
『絶対直前に何か刺して来たよな。怖。』
先端に着いている血の光沢がそれほど遠くない時間に何かが刺されたと物語っている。
鹿は水を飲むのに夢中になっているのか、此方には気づいてない様だ。
『…よし………。』
鹿の背後を取った。
飛びかかる為に必要な助走の分の距離も開けてある。
呼吸を整える。
意識を集中させ、鹿の、獲物の急所をピンポイントで狙う。
一歩を踏み出す。
二歩目、三歩目。着々と相手との距離を縮め、
飛びかかる為に必要な速度も稼いでいる。
だが経験が、予測が足りなかった。
母の為と、思い過ぎた為に目の前の事に対する集中力を、意識を欠いてしまった。
鹿が動いた。
当然と言えば当然、延々と水を飲み続ける訳が無い。
だが今更引き下がれる訳もなく、ならばと思い、一気に速度を上げる。
当然鹿も此方に気づく。しかし時すでに遅し。
『今!』
後ろ脚に力を込め、鹿の首に狙いを定める。
思い切り脚を伸ばす。
鹿も今から逃げるのでは遅いと悟ったのか、
血の着いた角を此方には向けようと動く。
だが此方の方が数瞬速い。
鹿の角の少しズレた位置を飛ぶ、その時左脇腹を角で引っ掻かれたがそれでもと次の瞬間には体を捻り鹿の首に歯を埋める。
かなり無理な噛み方をしたためか歯が、顎が悲鳴を上げる。
『ここで離したら、間違い無く逃げられるか、殺される』
ならばと軋む顎に鞭を打って更に噛む力を上げる。
体感時間は数十秒、実際には2秒も経っていない。
それだけ濃密な時間をこの狩りで感じている。
…ここは泉のほとり。
当然鹿の背後から飛び込んだので軌道は泉に飛び込む様な形になっている。
噛んだままという事もあり、鹿は振り回される様に、また此方も振り回されながら泉に叩きつけられる。
次の瞬間、泉の中が蒼く、強く発光した。
ようやく本章に突入出来そうです。
短時間でパカパカ投稿してるのでそこまで達成感はありませんが、これから楽しくなりそうです。
何も決めてないんですけどね。




