7/12
獲物
他の小説と比べると一部の文字数が圧倒的に少ないですね。次回以降なるべく長めに書く事を意識してみます。
…。
拍子抜け。
今まで通って来た所にいた奴等と何も変わらない。
正直もっとヤバいのが居るかと思ってた。
熊とか。熊とか。ツキノワグマとか。
あ、日本じゃ無いからツキノワグマは居ないか。
今は茂みに隠れてる。
地の利がない以上、此方が下手に動けば殺されかねない。狩りと言っても最終的には殺し合いになる事もある。一方的に嬲れる様な獲物じゃない。
自分が。命を賭けた。自分の全力の獲物を。
次の瞬間。
時間が止まったかの様に感じる。
少し奥にある泉。そのほとりに佇む、いっそ気品さえ感じさせる立ち姿。
『鹿だ』
今更ですが『』コレ。
強調したい部分や単語をもう一度心の中で呟く、そんな感じです。