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最強召喚士と、ハズレ扱いの異世界少年?  作者: じょん-ドゥ


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24/51

第24話:祝杯の炭酸と、爆ぜるパン?

  岩トカゲとの激闘を終え、森には再び静寂が戻った。

 目の前には、役目を終えて自重でゆっくりと

 崩れていく巨大な『メロンパン防壁』がそびえ立っている。

 ピコン! ピコン!


 「……はぁ、はぁ。……あ、止まらない!

 レベル、一気に二十まで跳ね上がりました!」


 ハヤトは座り込んだまま、脳内のウィンドウを見つめて叫んだ。


 「……生成リスト、更新……えっ!?

 『メロンソーダ(缶)』!?

 ……やった、やっと飲み物が出た!!」


 ハヤトが震える手で『生成』を行う。

 ヌルリと現れたのは、キンキンに冷えた緑色の缶だ。

 プルタブを開けるプシュッ!という快音が、

 この異世界の森に、場違いな清涼感を響かせた。


 「……。

 (……。俺が必死にトドメを刺した横で、

 こいつは未知の魔法薬を飲みやがった)」


 俺は深く溜息をつき、ハヤトから差し出された

 『しゅわしゅわする水』を一口飲み、その刺激に眉をひそめた。


 「……ニャ。あるじ、それ、ボクにも!

 ……うわっ! 鼻がツンとするけど、甘くて美味しい!」


 ベルが影の中で飛び跳ねる。だが、通知はまだ終わらない。


 【条件達成:格上へのトドメ(アシスト)】

 【スキルレベルアップ:物質生成Lv1→Lv2】

 【追加機能:生成物への属性付与(火・粘)】


 「……レオンさん、スキルも上がりました!

 えーと……『属性付与:火(小)』と『粘着(小)』?

 ……パンに効果をつけるってことかな。よし、テストだ」


 ハヤトは飲みかけのソーダを置くと、

 右手に一個のメロンパンを生成した。


 「……メロンパン、『火属性(小)』を付与……!

 ……えいっ!!」


 ハヤトがそれを近くの巨岩に投げつける。

 当たった瞬間――。

 ――ドォォォォンッ!!!


 「…………なっ!?」


 凄まじい爆風と共に、岩が粉々に砕け散った。

 ただのパンが、一撃で火炎球ファイアボール

 超える破壊力を発揮したのだ。


 「……火属性(小)でこれ!? じゃあ、次は『粘着(小)』……!」


 ハヤトは別のメロンパンを取り出し、念じながら放り投げた。

 パシャッ、という湿った音が響く。

 パンは近くの木に当たった瞬間、どろりと溶けるように弾け、

 ……。白い粘着質の糸が、クモの巣状にパッと広がった。

 それは瞬時に木の幹と周囲の地面を強固に繋ぎ、

 ……。対象を物理的に完全に封じ込めた。


 「……。

 (……。菓子パンで、物理的な『クモのバインド』を

 ……。再現されては、専門家として立つ瀬がないな)」


 俺は、爆発と粘着を繰り返すパンを呆然と見つめ、

 「小でこれなら……」と震えるハヤトを連れ、

 夕闇の迫る森を後にした。


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