コルデー回想24
老人たちは過敏だ。年季を考えるとモタモタしていられない。外に飛び出して、様子を伺っている男達の頭や首を強打して倒してゆく。停車している車の窓が少し下がる。狙う銃口を見つけた。隙間にスコップを突き刺す。どこかに当たった感触はあった。窓を破りたい。重い武器が欲しい。何度か力任せに殴打して、細かにガラスが散る。顔が変形した男が寝そべっている。後部座席はひとりだ。床に落ちていた拳銃を拾う。運転席と、横の男に反撃される前に頭を打ち抜く。息が残っていそうな顔面が崩れた男のトドメを指す。車に乗り込みドアを閉める。弾丸のスペアを探す。デニムのポケットから重量のある箱を見つける。小さな空間は血液と脳髄の匂いが立ち込める。
鉄砲玉と、違いこの男達の方が点数が稼げただろう。
老人達も外に出て狩りを始めている。
ドアを力任せを開ける。いくつかの弾丸が高い音を鳴らして横を掠める。攻撃が止まった瞬間、外に飛び出してバイクに跨った男の心臓を撃ち抜いた。
わたしは、人を殺すために養成された子供だ。その養成機関をコルデーと呼んでいる。白雪と呼んでいた少女は3年目にして機関を抜ける。随一の腕前を持つ、通り名シャルロットの持ち主だ。フランス革命の中のひとり、暗殺の天使、シャルロット・コルデーを引用している。成人までに年季を終わらせないと、老人達のように生業とする者になるか、始末されるかの二択になる。
今回のように一斉壊滅は年季を減らす美味しい現場だ。




