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コルデー回想16
心臓がどきりと跳ねた。やくざより派手に肌に墨を入れ、地下で広く暗躍する半グレ。全体像は把握が難しく、反社会勢力として取り締まりきれない。ヤクザであれば、何とか組の構成員となれば、即反社会勢力といえるが、誰が頭かわからない集団で世間の扱いはどうなっているのか?
仕返しにこられたら?
執念深く探されたら?
じわりと怖さが足元から這い上がってくる。
白雪は相手と面識がある。昨日一緒にいた情報から、わたしを手繰るのは簡単なのではなかろうか?元、住んでいた場所だし、誰かがわたしを覚えていても不思議はない。
白雪が捕まって、恐ろしい拷問をうけたら?
もしかしたら、既にわたしの身バレがしていて、わたしが報復を受けたら?耽読でやったことだ。酷いことになる。おじいとおざあも巻き添いを喰らうのは辛いな。
不安の積が切れて、一気に悪い考えで埋め尽くされ、全力疾走したように肩で息をする。手足が痺れて頭がぼぅっとする。
隠れる場所を探した方がいいかと、心当たりを探すが上手くいかない。
自首は?と、心の片隅に浮かんだ。




