再び森へ
今回短いです。書き終っている分だけアップしますm(._.)m
23日が経った。
いい加減、スライムばかりを倒すのに飽きてきたところだ。そう言えば、達成依頼数が一定に達したからか、私達の冒険者ランクは一つ上がって、ブロンズになった。それに合わせて、ギルドカードの色もブロンズになった。スライムクエストだけでランクアップしたので、巷ではスライムキラーなんて呼ばれているそうだ。とても弱そうである。
今日は汚名?を晴らす為に別のクエストを受けることにした。
……今まで避けていたゴブリン討伐!やるよー
今日使用する武器は長剣である。ダガーだと、敵と至近距離で命のやり取りをしないといけないからだ。人生でゴブリンを倒したのはゲームだけだし、日本にいた頃も動物を自分の手で屠殺した事はない。これからの事がかなり不安である。
森についたら、姉に後方を頼み、私が前衛でモンスターを狩りながら奥に進んでいく。森の入り口付近は背の低い木が多かったが、奥に進むと木も草も少し高くなっている。そのせいで、全体的に影が多い。木漏れ日は綺麗だが、死角からモンスターが出てくるかもしれないという不安が生まれる。
……まだ、スライムしか狩ってないけど、もっと奥に進まないといけないのかな?
「陽奈ちゃん?結構奥まで来たよね。これ以上はヤバいんじゃない?今日はスライムだけにしよう?」
声を掛けられたので、後ろを振り返ると、あたりを気にしながら腰を引くしている。
「なんか変な感じがするんだよね。私の直感ってあたるじゃん?」
平常では明るい姉がやけに不安そうに言っているのを見て、私も同調してしまう。
「お姉ちゃんがそう言うなら戻ろうか」
……ビビッてしまったからこれ以上はやめとこう
ガサッ
ガサッ
私が踵を返した時、後ろで物音がした。落ち葉を踏みしめたり、樹々をかき分けるような音だ。明らかにスライムのだす軽い音ではない。後ろを振り返るのが何となく嫌な感じがして、動きが鈍る。
……剣を構えなきゃ
何が後ろにいるかわからないが、モンスターならひとたまり無い。臨戦態勢になって後ろを振り返る。
ガサッガサッ
近くまで迫ってきているのか、足音が近い。
……ゴブリンだよね?弱いから倒せるよね
不安になってじりじりと後ずさると、後方の姉がグイッと私の腕を掴んで、逃げるように促してきた。私もそれに従って音とは反対方向に走る。
「はぁ、はぁ」
……音が小さくならない
結構走ったはずなのに、全然音が小さくならない。むしろ近づいてきている気さえする。私の中で若干の恐怖が生まれるのと同時に後方が気になってくる。怖いもの見たさとはこういう事かもしれない。
……ちょっとだけなら
走りながらチラリと後ろに目をやると毛がなくて、デカくて、くすんだ緑色のナニカがこちらに向かって猛スピードで走って来ていた。
土日はおやすみです




