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うちのぺんぎんが日本政府と交渉している件  作者: むぎちゃ
第3章 小さな奇跡と大国の思惑
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第54話 レアアース禁輸

 中国政府が日本に対する新たな経済措置を検討し始めたのは、核融合炉二基の回収が公表されてから、まだ二日も経っていない頃だった。


 北京の人民大会堂では、朝から関係閣僚と政府機関の責任者が集められていた。議題は日本への抗議をどのように強めるかというものだったが、会議室に並べられた資料の大半は外交文書ではなく、鉱物資源の生産量や輸出統計、各国の製造業に関する報告書だった。


 国務院副総理の王志強は、その資料を一枚ずつ確認しながら、向かいに座る商務部の担当者へ問いかけた。


「日本向けの輸出を全面的に止めた場合、最初に影響が出るのはどの産業だ」


「磁石関連です。特に高性能永久磁石に使用する一部の希土類元素は、日本企業の調達に中国産が大きな割合を占めています。自動車用モーター、産業用ロボット、精密機器などへの影響が見込まれます」


「代替調達は」


「可能な品目もあります。しかし、採掘国が異なっても精製工程を中国に依存している場合があります。日本が短期間で必要量を確保することは容易ではありません」


 王は資料の中にあった一つの数字へ目を落とした。


 日本は以前から重要鉱物の調達先を分散させ、使用量の削減やリサイクルにも取り組んできた。それでも、高度な製造業が必要とする品質と数量を安定して確保するには、長い時間と多額の設備投資が必要になる。


 核融合炉のように、完成品を輸入すればすぐ利用できる技術とは事情が違った。


「日本政府は、我々が核融合炉を取り戻せないことを承知している。そのうえで、回収の方法さえ説明しない」


 王がそう言うと、商務部の担当者は慎重に言葉を選んだ。


「副総理、輸出制限は確かに圧力になります。ただし、長期間の全面停止となれば、中国国内の精製企業や輸出業者にも損失が生じます。日本企業が代替供給網を構築する動きも加速するでしょう」


「承知している。だからこそ、相手が準備を整える前に効果を示す必要がある」


「欧米諸国が日本への支援を強める可能性もあります」


「それも織り込み済みだ」


 王の声は落ち着いていた。彼にとって経済措置は怒りを表現するための道具ではなく、相手の行動を変えるための手段だった。


 問題は、その手段が本当に日本政府の判断を変えられるかどうかである。


 核融合炉を回収されたことで、中国政府は国内外に説明しなければならない立場へ追い込まれていた。軍事施設への無断移設をめぐる問題はすでに明らかになっており、日本側が協定違反を理由として返還を要求していたことも広く知られている。


 しかし、国内では日本による回収を国家主権への侵害とする報道が続いていた。


 政府として強硬な姿勢を維持しなければ、これまでの主張そのものが揺らぐ。王はその政治的事情を理解していたが、同時に、経済措置が長引いた場合の損失も計算していた。


「輸出を止めるだけでは不十分だ。どの品目を対象にし、どの契約から適用するのか、明確な制度にしなければならない。国内企業が勝手に判断するようでは、こちらの損失ばかり増える」


 担当者は頷き、準備していた案を示した。


「日本を最終仕向地とする希土類元素および関連する一部の精製品について、輸出許可の新規発給を停止する案です。すでに通関を完了した貨物には遡及適用しませんが、未通関の貨物は審査対象となります」


「第三国を経由する取引はどうする」


「最終需要者の確認を厳格化します。ただし、すべての迂回取引を直ちに把握することはできません」


「対象品目を整理しろ。日本向けの圧力を最大化する一方で、我々自身が必要とする取引まで止める必要はない」


 王が資料を閉じたところで、会議室の扉が開いた。


 国家主席の趙建国が姿を現すと、出席者たちは立ち上がった。


 趙は席に着くよう促し、王へ視線を向けた。


「報告を聞こう」


「日本向けのレアアース輸出制限について、実施可能な案をまとめました。対象を指定した輸出許可停止と、最終需要者審査の強化を組み合わせます。日本の製造業に相当の圧力を与えられると考えます」


「相当、とはどの程度だ」


「短期的には在庫で対応する企業もあります。生産停止が即座に広がるとは考えていません。ただし、調達契約の更新や追加発注が難しくなれば、数週間から数か月のうちに影響が顕在化する分野があります」


 趙は表情を変えなかった。


「核融合炉を奪われたまま、何もしないわけにはいかない」


「その点には同意します。しかし、措置の目的は明確にすべきです。日本政府へ交渉の再開を求めるのか、それとも長期的な経済対立を覚悟するのかによって、必要な範囲が変わります」


「日本に、代償なしで行動できると思わせないことだ」


 趙の返答は短かった。


 王はそれ以上、目的を問い直さなかった。経済合理性だけで政策を決められないことは、彼自身が誰よりも理解している。


 それでも、一つだけ確認しておく必要があった。


「国家主席。日本側が要求を受け入れなかった場合、措置を長期化させることになります。その間に日本が新たな供給源を確保すれば、我々の影響力は低下します」


「その前に、交渉の席へ戻らせればいい」


 王は静かに頭を下げた。


 それが容易な仕事ではないことを、会議室にいる全員が知っていた。


 *


 同じ日の午後、中国外交部と商務部は共同で新たな措置を発表した。


 日本を最終仕向地とする指定希土類元素と関連精製品について、輸出許可の新規発給を停止する。未通関の貨物は追加審査の対象とし、第三国を経由する取引についても最終需要者の確認を強化する。


 措置は翌日から施行される。


 発表文には、安全保障上の利益を保護するための必要な措置であると記されていたが、記者会見では日本による核融合炉回収への対抗措置であることが明確に示された。


 外交部報道官の孫麗華は、各国の記者を前に用意された声明を読み上げた。


「中国政府は、日本側が中国国内の設備を一方的に回収した行為について、改めて強く抗議します。日本側が合理的な説明と適切な対応を示さない以上、中国は自国の正当な利益を守るため、必要な措置を講じる権利を有します」


 最前列の記者が手を挙げた。


「今回の措置は、日本の自動車産業などを狙った経済的報復ではありませんか」


「中国の輸出管理措置は、関連法令に基づくものです。特定の産業を破壊することを目的としたものではありません」


「しかし、核融合炉の問題と結びつけて説明しています。日本が設備を返還すれば、制限を解除するという意味でしょうか」


「日本側が誠意ある対応を示すことを求めています。具体的な措置については、状況を総合的に判断します」


 別の記者が続けた。


「中国国内の輸出企業への影響はどう考えていますか」


「関連企業への必要な説明と支援を進めます」


 孫は表情を崩さずに答えたが、その言葉の裏にある問題まで消えるわけではなかった。


 輸出許可が止まれば、日本の買い手だけでなく、中国の売り手にも影響が及ぶ。


 契約に基づいて生産した製品が出荷できなければ、倉庫に在庫が積み上がる。代金の回収が遅れれば資金繰りに響き、取引先が他国へ移れば、規制が解除された後も注文が戻るとは限らない。


 その日の夕方には、中国国内の関連企業から商務部へ、既存契約の扱いを確認する問い合わせが相次いでいた。


 政府の決定は一つでも、その影響を受ける企業の事情は一様ではなかった。


 *


 東京の首相官邸に中国政府の発表が伝わったとき、高瀬隆一は別の経済会議を終えたところだった。


 三浦誠司官房長官から報告を受けると、高瀬は会議室へ戻り、経済産業省の担当者と白石理沙を交えた緊急協議を開いた。


「対象品目は確認できたか」


「中国側の公告に記載された品目は把握しています。ただし、実際の輸出許可審査がどの程度厳格になるかは、運用を見なければ判断できません。公告上の対象と、企業が現場で直面する制約を分けて調べています」


 三浦は机に置かれた資料へ目を向けた。


「在庫はどの程度ある」


「企業ごとに差があります。数か月分を保有しているところもあれば、必要な種類を少量ずつ調達している企業もあります。また、原料の在庫があっても、それを加工できる設備や工程が確保できなければ意味がありません」


 担当者の説明に、高瀬は頷いた。


 レアアースという言葉は一つでも、その中には性質の異なる複数の元素が含まれている。用途も供給経路も異なり、ある材料の在庫が豊富だからといって、別の材料の不足を補えるわけではない。


 白石が資料の一部を指した。


「高性能磁石に使われる材料は、単純に別の元素へ置き換えれば済むものではありません。製品ごとに必要な耐熱性や磁気特性が違います。代替品があっても、設計変更や耐久試験が必要になる場合があります」


「つまり、資金さえ用意すれば明日から別のものを買える、という話ではないわけだな」


「はい。製造工程まで含めて考える必要があります」


 高瀬は窓の外を一度見た。


 核融合炉の問題は、装置を返還するかどうかという外交上の対立から、日本国内の製造業に影響する経済問題へと広がり始めていた。


 日本が二基を回収したことについて、中国は強く反発している。しかし、その回収は突然行われたものではなく、協定違反の確認、返還要求、猶予期間、正式停止という手順を経た末の措置だった。


 高瀬はその判断を撤回するつもりはなかった。


 だからといって、企業や働く人々に生じる負担を軽視することもできない。


「まず、対象品目ごとの供給状況を調べてくれ。大企業だけではない。部品を加工する中小企業や、その下請けまで確認する必要がある」


「承知しました」


「次に、代替調達が可能な国との協議を急ぐ。ただし、確保できる数量を確認する前に、調達先を確保したと発表することは避けたい」


 三浦が頷いた。


「企業には在庫と調達計画の報告を求めます。必要であれば資金繰り支援も検討します」


「それから、中国との外交窓口は閉じない。今回の措置について撤回を求めるが、こちらから対話を断つ理由はない」


 高瀬がそう言うと、白石が口を開いた。


「総理、一つよろしいでしょうか」


「何だね」


「核融合炉の国内製造能力があるからといって、重要鉱物の供給問題まで解決できるわけではありません。発電に使う装置と、製造業が必要とする材料は別のものです。その点を国民にも明確に伝えた方がよいと思います」


「その通りだ」


 高瀬は資料を閉じた。


「便利な技術が一つあるから、ほかの問題もすべて消えるという考え方は危険だ。今は既存の産業と雇用を守るために、政府としてできることを進める」


 会議の終わり際、三浦が別の報告を差し出した。


「米国と欧州からも照会が来ています。今回の規制が第三国の企業にどこまで及ぶか、確認を求めています」


「各国と情報を共有してくれ。中国に対する対応方針まで同じにする必要はないが、供給網の混乱を防ぐための協力はできる」


 高瀬の指示を受け、担当者たちはそれぞれの部署へ戻っていった。


 しかし、政府が対応を始めたからといって、企業の不安がすぐに消えるわけではなかった。


 *


 愛知県にある自動車部品メーカーでは、中国政府の発表から数時間後、調達部門と生産部門の責任者が会議室に集まっていた。


 机の中央には、取引先から届いたばかりの電子メールが印刷されている。


「今月分は出荷済みだそうです。ただ、来月の追加発注については、輸出許可の見通しが立たないと回答がありました」


 調達担当者の説明を聞き、生産部長は腕を組んだ。


「今ある材料で、どれだけ作れる」


「予定どおりの生産なら、およそ二か月です。ただし、特定の部品に使う材料は余裕がありません」


「二か月か……」


 生産部長は小さく息を吐いた。


 工場では、自動車用の電動機に組み込む部品を製造していた。取引先からは品質の安定と納期の厳守を求められ、製造工程を変更する場合には細かな試験と承認が必要になる。


 材料が足りないからといって、別のものを勝手に使うわけにはいかない。


「他社から購入できないのか」


「国内の商社にも問い合わせていますが、同じような相談が集中しているようです。海外の供給元も探しています。ただ、価格だけでなく品質と納期の確認が必要です」


「値上がりは避けられないか」


「現時点では断定できません。ですが、急いで確保しようとする企業が増えれば、価格が上がる可能性はあります」


 生産部長は窓の向こうに見える工場を眺めた。


 機械はいつもどおり動いている。作業員たちも普段と変わらない手順で部品を作り、完成した製品は検査を受けて出荷されていく。


 その光景が来週突然失われるわけではない。


 だが、今の状態を維持するために必要な材料が、数か月後にも同じように届くとは限らなくなった。


「生産計画をすぐに減らすのは待とう。まず在庫を正確に数えて、受注先と優先順位を相談する。余計な買い占めもするな。うちだけが材料を抱え込めば、ほかの取引先が困る」


「分かりました」


「それと、現場には状況を説明しておいてくれ。何も知らないまま噂だけ広がるのが一番よくない」


 調達担当者が頷くと、生産部長は再びメールに目を落とした。


 数日前まで、彼にとって核融合炉の問題は遠い国同士の外交ニュースだった。


 それが今では、工場の生産予定表に直接関わる問題になっている。


 *


 欧州でも、中国の発表はすぐに報じられた。


 ある産業政策担当者は、日本企業への供給制限が欧州の製造業にも影響する可能性を指摘した。日本から輸入している精密部品や材料が不足すれば、その影響は最終的に欧州の工場へ及ぶからだ。


 米国政府も、中国の措置について懸念を示す声明を出した。ただし、日本への支援を表明することと、必要な希土類元素を直ちに大量供給できることは別問題だった。


 採掘された鉱石を精製し、必要な品質に加工して製造業へ届けるまでには、複数の工程と設備が必要になる。


 各国は日本との協議を始めたものの、その日のうちに供給不足を解消できるという見通しを示した国はなかった。


 一方、中国国内の経済紙には、輸出規制の効果を評価する記事と並んで、国内企業への影響を懸念する分析も掲載された。


 輸出を制限する側にも、供給網から離れられる危険がある。


 今回の措置は日本だけに負担を与えるものではなく、取引によって結ばれた複数の国や企業へ、不確実性を広げるものだった。


 *


 その夜、小鳥遊紬は自宅のソファに座り、ニュース番組を眺めていた。


 膝の上にはボスが収まり、隣ではアイリスが空中に表示した資料を整理している。


 画面には、レアアースの輸出制限を伝えるニュースと、自動車工場の映像が映っていた。


「……これって、日本の工場が止まっちゃうの?」


 紬が尋ねると、アイリスは資料を閉じて答えた。


「直ちにすべての工場が停止するわけではありません、マスター。企業ごとに在庫量や調達先が異なりますので、影響が出る時期も規模も一様ではありません。ただし、長期化すれば生産計画の変更を迫られる企業が増える可能性があります」


「そっか……」


 紬はテレビに映る工場の作業員たちを見つめた。


 自分が作った核融合炉をめぐる問題が、今度はまったく別の場所で働く人たちの生活へ影響しようとしている。


 中国の政府が決めたことだと分かっていても、紬には簡単に割り切れなかった。


「なんか、どんどん大きな話になってるね」


「最初から国同士の話だったんだ。そりゃ、簡単には終わらねえだろ」


 ボスはそう言いながら、紬の膝の上で体勢を変えた。


「けどな、紬。今ニュースに出てる工場の材料を、お前が取り上げたわけじゃねえ。何が起きてるかを気にするのはいいが、全部自分が悪いみたいな顔すんな」


「……そんな顔してた?」


「してた。俺には分かる」


 紬はボスの頭を撫でた。


 その様子を見ていたアイリスが、少し考えるように間を置いてから口を開いた。


「今回の措置については、日本政府も代替調達や企業支援を検討しています。現時点では、どの分野にどの程度の不足が生じるか、正確な予測はできません」


「アイリスでも分からない?」


「公開されている在庫情報だけでは不十分です。企業の個別契約や非公開の調達計画まで、すべて把握しているわけではありませんので」


「そうだよね……」


 紬は少し黙った後、ニュース画面に視線を戻した。


「でも、もし何か手伝えることがあったら、教えてほしいな」


 ボスが顔を上げる。


「また何でも一人でやろうってんじゃねえだろうな」


「そうじゃなくて……ちゃんと相談して、できることがあればってこと」


「ならいい。まずは政府の連中に仕事してもらおうぜ。向こうだって、専門家を何人も集めて考えてるんだろ」


「うん」


 アイリスは二人のやり取りを聞き、穏やかな声で付け加えた。


「必要な情報が整理され、正式な相談があれば、その内容を一緒に検討できます。今の段階で、マスターが何かを決める必要はありません」


 紬は頷いた。


 それから、膝の上のボスを両腕で抱き直す。


「……とりあえず、今日はご飯にしようか」


「おう。難しい話ばっかり聞いてたら腹が減った」


「ボス、さっきおやつ食べてたよね」


「おやつと晩飯は別だろ」


 紬が小さく笑うと、ボスは当然だと言わんばかりに胸を張った。


 テレビでは引き続き、中国の輸出規制と日本企業への影響が報じられている。


 けれど、その夜の紬には、まだ何をすればよいのか分からなかった。


 だからこそ、今は勝手に答えを出さず、必要とされるときを待とうと思った。


 *


 北京では夜になっても、王志強の執務室の明かりが消えていなかった。


 机の上には、輸出規制の発表後に集められた国内企業からの問い合わせと、海外政府の反応をまとめた資料が積まれている。


 日本政府は中国の措置に抗議し、撤回を要求した。しかし、核融合炉の回収について従来の立場を変える兆しは見せていない。


 王は報告書を読み終えると、補佐官へ尋ねた。


「日本の産業界はどう動いている」


「在庫の確認と代替調達の検討を始めています。政府も支援策の調整に入ったようです」


「予想どおりだな」


「副総理。日本が短期間で供給を切り替えることは難しいと思われます。今回の措置は効果を発揮するはずです」


 王はすぐには答えなかった。


 机に置かれた日本の製造業に関する資料には、長年にわたる調達先の分散、資源の再利用、使用量削減の研究が記されている。


 どれも中国への依存を完全になくすものではない。


 だが、依存を減らそうとする動きそのものは、以前から存在していた。


「日本は困るだろう。問題は、困った結果として何を選ぶかだ」


「交渉に応じるのではありませんか」


「そうなればよい。しかし、別の道を探すかもしれん」


 補佐官が首を傾げると、王は資料の端を指で押さえた。


「相手に必要なものを渡さなければ、確かに圧力になる。だが、それが長く続けば、相手は我々から買わずに済む方法を探し始める」


「代替供給には時間がかかります」


「ああ。だから、時間が我々の味方であるうちに結果を出さなければならない」


 王は椅子の背にもたれ、窓の外に広がる北京の夜景を見た。


 核融合炉を失った中国は、レアアースという別の強みを使って日本へ圧力をかけ始めた。


 しかし、資源を持っていることと、その資源によって相手の未来を決められることは、同じではない。


 王はまだ、日本が次にどのような選択をするのか知らなかった。

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