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尋ね人

鬼に金棒

夏の鬱憤うっぷんを晴らすみたく、ボコボコにされた先発ピッチャーの《あんな》とチームの福山ふくやまPhoenixリトル。


その翌週の土曜日、河川敷かせんしきのグラウンドにて練習を始めようかとしていた。その時に、水瀬みなせ監督から今日から加わる選手の紹介をする。そう言って新しく入る選手をみて驚いた。そこにいたのは、全国大会で島根県しまねけん代表の浜田はまだ松蔭しょういんリトルの選手で、12者連続三振の屈辱を味わったあの女の子ピッチャーだった。


水瀬みなせ監督に促されて自己紹介をする。

「皆さん、お久しぶりです。父の仕事で福山市ふくやましに引越しして来た元、浜田はまだ松蔭しょういんリトルでピッチャーをしておりました、浜田はまだ虹恋にこと申します。夏の県大会での活躍はチーム内で話が持ち切りでこのチームともし対戦する機会があったらどう打つか?どう打ち崩すかと練習していました。サヨナラのPhoenix、逆転のPhoenixは島根しまねにも届いてましたよ。そのチームに加入出来て嬉しい」


この話を聞いて、虹恋にこちゃんが加入してくれるのはチームで1人だけの女の子だった杏菜かんなには嬉しい。もう1、2週間早く来てくれたら試合に出てもらえたのにと思いつつも、こればかりは虹恋にこちゃんが悪くないし、会社都合だから誰も責めれない。


そして虹恋にこちゃんも練習が始まった。生温い練習してるから誰もヒットどころかフォアボールも選べないんだよとお高くとまってる子だったらどうしようかなとも思っていた。


ランニングとストレッチが終わり、キャッチボールも女の子同士の方がいいかなと虹恋にこちゃんに誘う杏菜あんな。そう思いつつ、キャッチボールからでも何か学べるものがあればという風にも考えていた。


キャッチボールをしていると真ん中に構えているのにスピンがかかったボールを投げていてグローブが弾かれそうになっていた。軽く投げているのにと驚いてキャッチボールをしている。


バッティング練習でも、虹恋にこちゃんがマウンドに上がる時は杏菜あんなも含めていつもと打席の位置を変えたり、バットを短く持ったりとしていた。


杏菜あんなよりもスピードはあるものの、男の子に比べて然程さほど速いとは思わない。なのにスイングするとファールで差し込まれている。キャッチャーの子も余程手元でノビがあってスピンがかかっていてスゴいと話をしている。


バッテリー陣はブルペンに向かう。虹恋にこちゃんの横で投げる杏菜あんな。自分も投げ込みしなきゃいけないのに、虹恋にこちゃんの投げるボールが気になって仕方ない。


その後、走り込みを終えてこの日の練習を終えた。虹恋にこちゃんにエースの座を奪われかねないと宏斗ひろと君と将希まさき君は怯えていた。


杏菜あんな虹恋にこちゃんに追いつき追い越したいと夏の対戦して依頼ずっとライバル視をしていた。向こうは眼中にないと分かりつつも。


同じチームメイトに虹恋にこちゃんが加わったのは福山ふくやまPhoenixリトルにとってプラスだし、これを機に杏菜あんながピッチャーを剥奪される可能性もある。チームが勝てばそれでいい。そう考えていた。


15歳の杏菜あんな

チームメイトに新しく女の子が加入したよ。それも夏に1人も打てなかったあの浜田はまだ松蔭しょういんリトルの浜田はまだ虹恋にこちゃん。お顔はかわいいし、名前もかわいい。知らないだけで同じ学校に通っていたかな?



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