祝賀会
不思議
コーチと共に警察署に向かう杏菜。球場から行く道中で朝から試合に行く直前までに起きた出来事をひと通り話をした。
コーチから朝から大変だったね。同じ境遇に出くわしたら同じ行動が出来るか分からない。同じリトルの人間として誇らしいと称えてくれた。
そして警察署に着いた。そこにはテレビ関係者以外にも新聞各社やラジオ関係者がつめかけていて何事なのかと思ったら福山市市民栄誉賞として賞状を警察署長から授与された。
嬉しい気持ちもあるものの、今じゃなきゃダメなのかという気持ちの方が強かった。人を長時間拘束した上にリトルリーグ優勝で表彰式が出るはずなのにとブリプリしていた杏菜。
そして杏菜の頭に1つなぜ拘束されたのか理由を考え、賞状を作るための時間稼ぎだったのではないのか。もしそうなら早く解放してくれればよかったのにな……。
そうすれば試合ももう少し楽な展開で勝てたかも知れないのに。勝ったから美談みたく話しているが、もう少し遅くて試合に負けていたらと思うと怒りも湧いてくる。
事件発生から通算で4時間、やっと帰ってもいいよという言葉によって自由になった。試合に出場する以上に疲れが出た。今度同じ場面に遭遇したらホントにどうするか悩む。少なくても試合の時は考えようと感じた杏菜だった。
コーチから夜の7時に私服で食べ放題のお店を予約しているから来るように伝えられた。場所はグループLINEに送ってあるからね。
現在、午後1時で全然汗はかいていないものの精神的に疲れたと感じてお風呂に入ろうと家に帰る。お昼ご飯を食べている間にママがお風呂を洗って沸かしてくれた。お風呂に浸かってゆっくりしていた。
1時間くらいお風呂に浸かって出てきて髪の毛を乾かすとリビングにいたママに手招きをされてコレは何なのかと市民栄誉賞の賞状について聞かれた。そりゃあいきなり家に賞状を持って帰ってきたら誰もが不思議に思うよねと思いつつ、家でも取調べを受けるとは考えてもいなかった。
家出てから帰ってくるまでの流れをひと通り説明をすると、困っている人を助けるって中々出来る事じゃあないよ。パパが帰ってきたら話をしておくねと言われ、夜にはリトルの優勝したから祝賀会をするみたいとこの流れで話をした。
夜に水瀬監督やコーチを始めとする福山Phoenixリトル全員が集合をした。話は県大会を振り返って、不戦勝と逆転勝ち1試合、サヨナラ勝ち2試合と素晴らしい試合ばかりだったと自画自賛していた。
そのうち杏菜は4試合中3試合に出場して犠牲フライやサヨナラエンタイトルツーベースとチームの勝利に貢献した。結局、ピッチャーとしては1イニングしか投げなかった。
ありとあらゆるものを注文してお腹いっぱいなった杏菜。いくらかかるか分からないが、会費を持ってきたが水瀬監督とコーチが先払いしてくれたみたく、選手は1円も払わずに飲み食いをした。
15歳の杏菜へ
県大会では、サヨナラの場面でよく回ってきて杏菜
《あんな》が試合を決める場面が多かったよ。決勝の日は朝に女子校生が卑猥な言葉を言われていて可哀想だと思ったから助けたらまさか杏菜まで警察署に連れて行かれて大変だったよ。全国大会も頑張るね。




