習うより慣れろ
心配
野球のポジションとルールについて調べた杏菜。頭で考えていてもいけないと考えて、とりあえずテレビ中継でプロ野球の試合を観ようと決めた。実際の試合でこれが何のプレーなのか、分かるかもしれないとそう考えた。
普段はバラエティーと音楽番組がやっていたら観るくらいの杏菜、まさか自分がテレビ越しとはいえど、スポーツ観戦をするとは想定もしていなかった。15歳の杏菜も驚くだろう。
どこのチームを贔屓しているとか、応援しているチームが特にあるという訳ではない杏菜。中継が始まると球場にはビッシリと埋まっていて、この日は土日なのかと錯覚してしまうくらい人がいて、平日なのにスゴいという言葉が出さずには言えない。
そして試合が始まった。覚えた野球用語をプレーで見てみたい。そう思っていたが、両チームとも中々ヒットが出ずにゴロおろか内野フライや外野フライばかり。そうしているとパパが帰ってきた。
するとパパは目を見開いて驚いた。
「あれ?ナイター観てるけどどうしたの?杏菜、今までプロ野球の試合中観たことあったっけ?この試合観てるのはどっちか贔屓なチームだったり、応援しているチームなの?」
横から色々言われており、自分の親だが喧しいとすら感じていた。それの問いについて答える形でリトルリーグに入るから野球用語を確認するために観戦している旨を答えた。
杏菜がテレビに目を戻すものの、相変わらず試合は硬直状態。思わずお互いに相手ピッチャー打てないならバントするとかすればいいのに〜。そう思わず口にしていた。
そう言っていた矢先、先頭打者がバントを試みるがキャッチャーフライに倒れた。その後、ピッチャーの交代はあったものの両チームともにヒットは1本ずつで引き分けで試合が終わった。
始めてテレビで野球観戦をして、応援団やファンの人の応援があって面白いなとは感じているものの、不完全燃焼だなと感じていた杏菜。
試合後、パパに野球用語を勉強しようと試合を観ていたのにと嘆いていた。するとある提案をされた。
「家にあるタブレットで杏菜が調べた野球用語を動画で見てみたら?パパも野球していたから分かるけど、練習でどれだけ練習をしても実際にそのプレーをするのが1年に何回あるかどうか。だけど、その年に何回かのために毎日練習するよ」
それを聞いた杏菜。なるほどねと納得しつつ、最初から動画で調べればよかったとすら感じていた。この機会だからプロ野球の試合も観たいなと感じていてどこのチームを応援しようか考えた。
杏菜も女の子だし、かわいいマスコットキャラクターがいるチームを応援しようかな。それでチームにいる選手を覚えようと考えた。
15歳の杏菜へ。
いつもバラエティーや音楽番組ばかり見ていたあの杏菜がまさかテレビで野球観戦するとは思いもしないよね。驚くよね、体育は得意でもスポーツ観戦とは縁遠い生活してたもんね。これからも日記を綴っていくね。




