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陰キャの独白
並木道は、吐き気がするほど光り輝いていた。
死にかけている街路樹の枝に、電気の針を何万本も突き刺して、何を祝っているんだか。
ボルドーのパーカーを深く被り、だらしない足取りでその光の回廊を歩く。
視界に入るのは、幸せのパッケージを必死に買い漁る、中身のない連中の群れ。
「はーーー? マジで何なの、この茶番」
フードの奥から、ドロドロした独白が漏れる。
世間様は幸せそうにしてるけどさ、どうせ半分以上は「リア充の仮面」を被ってるだけだろ。
SNSに上げるためだけに笑って、他人の顔色を伺って、必死に「幸せな自分」を演出し続けてるだけ。
「腹立つなあ……何がクリスマスだよ。キモすぎ」
連中が自撮りに夢中になっている間に、この並木道の木々は、とっくに自分たちの絶望に見切りをつけて、移動の準備を整えている。
「いいか? 結局ボッチが優勝なんだよ。誰にも媚びず、誰とも繋がらず、この醜い世界の終わりを特等席で眺めてる。
それが一番『生きてる』ってことだろうが!」
腹立つなあ
私はスマホをポケットの奥へ押し込んだ。
「……メリー・クリスマス。……
あーあ、早く全部消えてくんないかな。このゴミみたいな文明、根こそぎ植物に見捨てられ
て、灰になればいいんだ」
陰キャの脳内妄想全開で
吐き捨てる。
あー朝から気分悪。
ざけんなよ!!




