表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/21

9 魔導機械。

九話目です。

どうぞ。


 ――ゴーレム。貴族でもないとそうそう見れるものではない魔導機械は、今アークたちの目の前に存在している。大きさは約3メートルといったところだった。


(なんだこれ・・・?ゴーレムか?)


「なんだこれ?なんのどうぐだ?」

「おい、勝手に近づかない方が・・・!?」


ディンが近付くと、動くものに反応したのか、その無機質なモノアイに光が灯りはじめた。


「おお~!ひかったぞ!」


3機のゴーレムはゆっくりと動き始める。ゆっくり、ゆっくり行く先は、

アークたちのほうだった。


「狙われてる!逃げるぞディン!」

「えっ?うわわわわ!?」


3機のゴーレムが放った光線がディンに迫る。

ディンは回避しようとしたが、完全には避けきることができず、腕にかすってしまう。腕からは人の身が焦げる独特な臭気が煙とともに発生する。外れた光線は床にあたり、金属でできた床が赤熱した。


「あつっ!?」

「ディン!?」


腕を押さえ蹲るディン。それも当然だ。金属を一瞬で赤熱させてしまう光線をかすっただけとはいえうけてしまったのだ。それでも叫びださないだけさすがと言える。叫ぶ余裕すらないのかもしれないが。

そしてそれを見ていたアークは・・・


(殺す!殺す!あのごみくず、僕の大切な人を傷つけやがって!全員まとめてスクラップにしてやる!!)


アークは激昂していた。他でもない、初めてできた大切な人を傷つけたのだから。

体を破壊衝動が満たす。ただただ怒りによって、アークは能力を使用した。


「マインド・リード、起動!!」



それからは早かった。


『マインド・リード』を起動したアークの中に情報が流れ込んでくる。

相手は機械、イドもエゴも存在しないが、これを作ったのは人、ならば何らかの命令が入っているとアークは考え、機械のプログラムを探し出す。


――見つけた。


ゴーレムのプログラムを発見したアークは、懐のナイフを抜き、一気に飛びかかる。狙いは、人で言ううなじに当たる場所。関節があるため他より脆く、プログラムが入力されている頭部と胴体を切り離せば、ただの木偶となるからである。

まずは腕まで跳躍し、腕から頭まで一気に駆け上る。頭部までたどり着けば落ち着いて関節部分に刃を入れ、てこの原理でこじ開け、配線を切断、すぐに隣のゴーレムに飛び移る、の繰り返しであった。


このゴーレムの弱点は、密着されると、有効な攻撃手段を有していない、ということであった。

なのでアークは一気にゴーレムに近寄ることにしたのである。

戦いが終わり、アークはディンのもとへ駆け寄って行く。


「ディン!無事か!?」

「う、うん。だいじょうぶ。」

「傷をみせてみろ。」


傷を見てみると、かすった部分が黒くなっているが、痛みがあるのでそう重症ではなさそうだ。しかし大事をとって、ここはひとまず戻ることにした。


なかなか上手にかけませんね・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ