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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第三部 氾濫
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14話 飢えたオーク

 一方丘の砦では


 昨日と打って変わって門へと近づくオークが少なかった。


 またそのオークたちも渋々と言った感じでやる気が無く精細にかけていた。



「これはどういうことだ?」



 ドミニオンの言葉にサイラスは



「分かりません。リーリス何かわかるか?」



 するとリーリスは指さし



「アレをご覧ください。」



 ドミニオンとサイラスがリーリスの指さす方へ顔を向け顔をしかめた。


 そこで行われていたのは銃弾で倒されたオークを引きずっていき


 ライフルの射程外でその死体を貪っていたのである。



「なっなるほど・・・あちらは食用不足か。」



 ドミニオンが発した言葉にサイラスはゴクリと喉を鳴らし



「その様ですね。多分昨日離脱した集団はこの周辺で食糧調達に出かけたのでしょう。」



 するとそこへ50体ほどのオークが戻ってくるのが見え



「ん? あれは何だ? 怪我をしているように見えるが? リーリス!」



 サイラスがオークたちを見据えたまま声を掛ける



「はいはい、【遠見】ね・・・水よ集まりて遠方を映せ!」



 杖を掲げ演唱すると


 水が集まりだしあたかもレンズのように形作り遠くを大きく映し出す



「ほぉ~怪我をしているな・・・刺し傷に・・・あれは切り傷・・・ということは西の砦でも攻めたのか?」



 顎に手を当てたサイラスが時折唸りながら呟くと



「敗れたって事でしょうね。」



 リーリスの言葉にドミニオンが



「これは好機か? 好機なら打って出た方が良くないか?」



 これに対してサイラスは首を左右に振り否定する



「いえ、これは・・・不味いかもしれん! リーリス! 他の門へ伝令を出せ! これまで以上の攻撃が来ると!」



「分かったわ!」



 リーリスは伝令の兵を呼び寄せ各門へ走らせる


 その間にサイラスが叫ぶ



「気を引き締めろ! 豚どもは死に物狂いで突っ込んでくるぞ!」



「「「おおっ!!!」」」



 各門へと走った伝令兵がそれぞれの指揮官へ伝えると待っていたかのように



「ブヒッ! ブヒヒヒヒ!」



 と初日に聞こえた大きな鳴き声が木霊すると


 先頭にオーク・ナイトを配置して門へと突撃が開始される


 北門では突撃を確認したレミエルから指示が飛ぶ



「狙撃兵! 迎撃を開始してください! 魔術師団は演唱を開始! 騎士団! 並びに兵たちよ迎撃準備! 1体たりとも昇れせてはなりません!」



「「「おおっ!!!」」」



 パンッ!パンッ!と乾いた音が繰り返され


 先頭を走るオーク・ナイトへ降りそそぐ


 しかしオーク・ナイトの身体や鎧にかすり傷をつける程度で怯まずに迫って来る

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