16.5話
ノーマは馬車の中で昔を語り懐かしんでいた
(儂にもこの子達と同じ時期があったのぉ~)
(・・・ん?この気配はゴブリンか・・・3匹じゃな。よし)
「ここらでいいじゃろう。止めてくれ。」
馬車が止まり馬車から降りる光景を見ながら
(まだまだじゃな、警戒をおこたっておるわ。ここは・・・)
そうノーマが考えていると
「不用心だね。警戒しないと・・・もう実戦訓練は始まっているんだよ?」
カナメの指摘に
(ほぉ~・・・)
ノーマは馬車から降りて振り返り
「姫様お手を。」
ノーマが差し出した手をレミエルが握る
「ありがとう。」
レミエルを降ろしノーマはカナメたちを試すように
「どうじゃな?」
ニヤリと口端が上がるのを感じながらいるとカナメが
「あちらに気配が有るように感じます。」
(おっ【索敵】のスキルを持っておるな。)
「うむ、いるな。数は分かるか?」
(さてさて分かるかな?)
カナメは首を振り
「この距離では難しいですね。」
(気配が分かるが、数までは難しいと・・・Lv.3と言ったとこか・・・)
「そうか・・・3匹じゃ主たちなら問題あるまい。お前たちはここで馬車の護衛をしておれ。」
騎士たちが了承したので歩き出す。
(儂が率いては不味いかのぉ)
「っと儂が仕切っては意味ないか。」
そう指摘すると話し合いカナメに決まる。
しばらく進みカナメが
「止まって、動いてない? 待ち伏せは考えにくいか・・・」
そう言って1人偵察に出る
戻って来たカナメが
「この先の丘の上にゴブリンが3匹寛いでいる。」
「なら楽勝だな。」
気楽にノボルがそう口にしているとカナメが
「油断は禁物だよ。俺たちはまだ生き物を殺したことが無いんだよ? 何があるか分からないから・・・」
(良く分かっておるわ・・・指示も的確これは儂の出番はないかのぉ)
魔術が撃ち込まれ戦いが始まり、それを眺めていたノーマはふと気が付いた。
(ん? 躊躇しておるのか?・・・いや違うな・・・何か試しておるな・・・スキル?・・・レアかユニークか?・・・面白い。)
見ていると何かを掴みカナメが抜刀して瞬時にゴブリンを倒した。
(帰りの馬車の中で聞いてみるかのぉ)
するとカナメと目が合い
カナメは指で頬をかきながら苦笑いを浮かべていた。
ゴブリンの魔石の場所を教えながら解体の仕方を教え1匹を解体する。
残り2匹はカナメとノボルにやらせるとカナメは吐きはしなかったがノボルは吐いた
(この程度で吐いているようじゃまだまだじゃな。)




