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ゴードンの大発見

ゴードンは、MITの中庭のベンチに腰かけて、前をゆく、女子大生を眺めていた。中庭には、色とりどりの花が咲き、チョウやハチが、飛び交っているのをぼんやりと眺めていた。

チョウやハチは、どのようにして、花の蜜を探し当てるのだろうか?すると、花やチョウやハチの動きから、新コンピュータ理論が飛び出してきた。それは、3次元回路による超空間CPUの最初の発想だった。ちゃんと動くCPUになるためには、いろいろな実験が必要だが、ゴードンの知る限り、この着想によるCPUは、論文としても、特許としても、存在しないように思われた。


取りあえず、この着想が、本当に問題ないのか、実際動くのか、しばらく、検証する必要があった。CPUの設計や回路を、コンピュータ上で描き、実際、駆動するのか、検証してみる必要があった。CPUクロックをあげていくと、確かに、高速で処理が可能になるが、3次元回路のため、回路が熱暴走をして、ある一定の速度以上、上げられないようだった。理論的には、どんどん早くなる感じだが、物理的な限界が立ちはだかっていた。


現在の平面的なCPUは、CPU内の発生した熱は、CPU上面から逃がすことができるが、3次元回路となると、CPU中央に蓄積した熱で、CPU自体が崩壊してしまうと思われた。


しかし、ゴードンのいるMITでは、液体窒素による冷却テストが行われているのだった。この冷却技術を活用すれば、理論上32倍の速度が確保できそうだった。3次元CPU技術自体が高速化技術なので、その相乗効果で、通常の500倍と言う可能性も期待されるが、それは、理論上なので、実用レベルは、200倍程度と予想された。

ゴードンの大発見が、発表されれば、コンピュータ業界に衝撃を与える可能性もあった。

ゴードンは、どうすれば良いか、一人で悩んだが、とりあえず、タンバ国に戻って、ロジャー校長とスコット、ジョン、バージルたちと相談することにした。




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