第44話 生まれた日
波乱万丈?だった運動会は終わり普通の日常を過ごしていた。
気づけば10月ももうすぐで終わる。今日は10月30日で明日はハロウィンだ。運動会の振り返り休日がそこにあるため明日は休みだ。ハロウィンだからお菓子を食べよう、そういう建前でな。
帰りのSHRも終わった瞬間、プルルルルと俺の携帯が鳴った。
まーた切り忘れたよ…。若干ため息をつきながら電話の主を見ると
(…谷氏?)
相手は谷氏だ。電話を掛けてくること自体珍しいな。
「柊木先生、電話に出てもいいですか?」
「どうぞ」
「ありがとうございます」
念のため許諾をとり、電話に出る。
「もしもし?」
『うーい、突然だけどスピーカーにしてくれ』
「良いけど…?」
言われた通り、通話をスピーカーにした。
『よし!』
『はるちゃんお疲れ様』
「俺以外同じ場所にいるのかよ!?」
谷氏の電話なのにたそとはちおの声が聞こえてくる。
『んで明日空いているな!?』
「明日振り返り休日だしな、そっちは?」
『学校の改装工事と職員会議で休みだ』
「…んで、明日何かあったか?」
『いや、お前の誕生日だろ』
…。
あ、待って。そうじゃん、ハロウィンってことは俺の誕生日か。
「確かにそうだ」
『確かにそうだって…お前自分に興味なさすぎじゃね?』
「ほっとけ、それで明日は何かするのか?」
『久々に俺らとゲームしようぜ。もちろんオールで』
「お、いいねぇ。でもお前ら明日学校だろ?」
『どうせ午前中しかないし大丈夫大丈夫』
「…ならいいけど。じゃあ今日の夜」
そうして電話を切った。あいつらとゲームか、色々買ってくか!エナジードリンクにポテチに…身体に悪い物いっぱい買って〜と色々考えながら席を立って、教室から出ようとしたら…。
ガシッと身体を捕まれた。
「む?」
俺の身体を掴んだのはフレヤ、レベッカ、アナスタシア、そして何故か柊木先生とクラスメイト多数。
「う、動けないんだが…?」
「…春斗」
「どうした?」
「明日、誕生日なの?」
「らしいな。俺も忘れてた」
「忘れてた…じゃない!!」
「おわっ!?」
レベッカに質問された通り答えてたら声を荒げた。レベッカにしては珍しい。
「どうしてそんな大切な事言わなかったのですの!?」
「そうだよ!」
「そうだそうだ!フレヤさんのいう通りだー!」
「あぁ、全くだ!それでたんじょうびとは何だ?」
…アナスタシアだけ分かってないぞ。
「アナスタシア、誕生日っていうのは生まれた日の事だ」
「なるほど、つまりそれを祝うということか」
「…理解の速さにも驚いたけどな」
「それが明日だと?」
「うん」
「何故早く言わなかった!」
また怒られた…だって誕生日を教えてほしいって言われなかったし。
「明日が春斗さんの誕生日ですのね?」
「あ、あぁ」
そうしてフレヤは携帯電話を持って何処かへ行き、レベッカとアナスタシアたちもそれに続く様に教室から退室していき…ガランと教室に人がいなくなった。
てか、何で柊木先生もついていったんだ?
(…マズイことしたか?)
と疑問に思いつつ、寮に戻り購買部で色々買っていった。
エナジードリンク、コーラ、ポテチ、チーズ味のスナック菓子にカップラーメンなどなど。
ちなみに購買部のおばちゃんにめっちゃ驚かれた。何故かは知らん。
そうして部屋に戻り、ポテチを開いて割り箸を持ってきてゲーム機の電源を付ける。
起動している間にコーラの蓋を開けて氷を入れたコップに注いでポテチの横にドン!と置く。
「待たせた~」
『お疲れ、今日は大丈夫なのか?』
「あぁ、訓練とかもないしやりたい放題だ」
『訓練か…結構頑張ってるのか?』
「まぁな、IGD学園だし」
VCのグループに行くと俺以外が集合していたのでそこに入る。
「てか課題とかは?」
『学校で全部終わらせた』
「流石、んじゃ始めるか。てか何やる?」
『バトロワでも良いけどアレでオールは流石にキツイからな…『Evolution:0』でいいんじゃね?』
『まだクリアしきってないしね』
「じゃあそれで」
エボリューション:ゼロ。まぁサバイバルゲームだ。自由気ままに過ごすもよし、敵勢力である機械どもを鉄屑に変えるもよし、フレンドリーファイヤありにして互いに領土を広げて資源の奪い合いと何でもアリだ。
俺たちがやってるのは普通に協力、んでまだこのゲームのラスボスも倒せてないってわけでこれにしよう。
『誰のワールドでやる?』
『じゃあなゆちゃんので』
「了解、招待くれ」
『ロード中』
「あいあい」
招待待ちしている間にポテチをポリポリと食べる。
うん、背徳感。
『春斗』
「?」
赫蝶に返答するため一度ミュートにして話を聞く。
「どうした?」
『…その、しばらくいませんでしたが寂しかったですか?』
「急だな。確かに最近は喋りかけてこなかったしちょっと寂しかったけど、俺の中に居るし大丈夫でしょみたいになってた」
『そうですか。それと最近話せなかったわけを話します』
招待が飛んできたので世界に入り、そのロードしている間に話を聞く。
『実は通常の春斗の状態と魔剣状態の春斗と私たち赫蝶の動きを調べていました』
「赫蝶の動き?」
『正確にいえばエネルギーが何処に集中しているか、です。その結果、魔剣状態では春斗の右腕に全エネルギーが集中されていて、その状態で魔剣を振ってしまうと行き場のないエネルギーたちが春斗の右腕を蝕み破裂してしまう事が分かりました』
なるほど、つまりは残ったエネルギーのせいで俺の右腕が自壊していたと。
『そこで考えました。明日…は誕生日ですし今度アリーナを借りた際に私のやってみたいことを手伝ってくれませんか?』
「分かった」
『ありがとうございます。では私は調べてて疲れたので春斗の中でまた眠ることにします、おやすみなさい』
「あぁ、おやすみ」
赫蝶の声が聞こえなくなったのでミュートを解除して会話に戻る。
『はるちゃんどうした?止まってたけど』
「すまん、飲み物を取りに行ってた。てか何処まで進んでたんだっけ」
『丁度ボスに特攻するところ。物資持ってさっさと行くぞ』
「りょーかい」
コントローラーを操作して物資や武器の弾を作成して持てるだけ持つ。
『そういえばはるちゃん』
「ん?」
『明日の昼頃は空いてる?』
「うーん…何とも言えない」
『だよねぇ』
そうして久々にこの仲良しメンツ?でのゲームが始まり…気が付けばプレイ時間が休憩含め4時間を越え深夜になり、一度お開き。
俺以外は午前中に学校があるから寝て、俺はというと…。
「…」
割れた家族写真を手に取り見つめていた。
まだ母さんと父さんがいる時は結構誕生日を楽しみにしていたんだよな、まぁ何か貰えるっていう子供らしい感想と母さんと父さんと過ごせるっていうのもあるし…。
今思えば二人がいなくなってから誕生日なんぞどうでもいいみたいな感じになっていたのか。
…俺って意外とファザコンとマザコンなのか?いや、でも家族は大切だし過ごす時間も大切だ。
存外普通なのかもしれない。
「今思っても変わらないよなぁ…」
二人はもういない。会えない。
だとしても忘れない限り『本当の死』があの二人に襲いかかることはない。
本当の死は…この世からいなくなり、みんなの記憶から消えた時だ。誰にも認識されずただ一人で。
「…寝よ」
ことっと割れた家族写真を机に戻して洗面所に行き歯を磨いて、ベッドにダイブ。
そしてそのまま眠った。
「……?」
次の日だよな…?俺の身体が揺れていて目を覚ました。
あの後ベッドに飛び込んで気づけば寝ていて…?今、すっごいガタガタ揺れてる。地震か?でも地震にしては揺れがあまりにも激しすぎるような?それに今、物凄く風を感じる…。
うん?風を感じる?
「むぐっ!?」
しゃ、喋れない!?何か口に巻かれてるのか!?
てかどういう状況!?何も見えないし両手両足も動かせない!
そうだ、赫蝶!起きている事にかけて頭の中で声をかける。
(赫蝶!起きてるか!?)
『はい、起きています』
よかった、起きてる。
(今の俺ってどういう状況!?)
『拘束されて台車で運ばれてます』
(誰にだ!?)
『ミイラ姿の葵さん、ナース姿のフレヤさんに魔女の姿をしたレベッカさん。さらに黒猫の着ぐるみを着用しているアナスタシアさんと格闘ゲームの使用キャラのコスプレをした水津さんです』
(ようはみんなか!?)
『はい』
何故拘束する!?てか、何処行きだよ!
(ロープを食い千切る事は可能か!?)
『いえ…恐らく無理です』
(どうしてだ?)
『振り払われて終わりかと…』
「むごぉぉぉぉ!!」
特別意訳:『クソォォォォ!!』
何をされるのか分からないので何とか脱出を謀る。縄ぬけは…出来ない。
両手首と両足首に何か巻かれていることは分かる。ならばその部分を解くか切るしかない。
(複製…何が良いんだ?)
スターダストは構えられないし、村雨と白露も同様。レベッカの武装にナイフがあるがまぁまぁの大きさなので俺の手ごといきそうなので無理だ。パンツァーカノーネは俺と運んでいる全員をぶっ飛ばしそうだし…雫は下手したら薙刀の刃が足にぶっ刺さりそうだし、シャルーアはそもそも切れない。
…いや、あるぞ。スプライトのビットなら行ける!
(複製、名前は分からんがビット!)
視界が真っ暗の為よく分からんが、狙いは俺の両手首を縛っている何かだ!
感覚で撃つしかない!…この辺か?
そうしてビットの放つ音が聞こえた瞬間俺の両手首の拘束が溶けて、目隠しを外す。
赫蝶の言った通りの面々が俺を台車で運んでいる。再度足の拘束も溶かして台車から飛び降りる。
「なっ!?春斗、起きていたのか!?」
「…ぷはぁ!嫌でも起きるぞ!」
口を縛っていたタオルを解いて俺を誘拐?した者たちの目を見る。
…いや服装のクオリティー高いな。ってそうじゃねぇ!
「何故俺に誘拐まがいなことをしたんだ!」
「…」
「…何か言って!?」
無言のまま5人がロープを握りしめて俺にじりじりと歩み寄ってくる。
『春斗』
「どうした!?」
『後ろ』
「へ」
「うふふっ♬」
赫蝶に言われた通り後ろを見ると…雪華さんが赤ずきんの恰好をした状態でこちらを見ていた。
いや…どちらかというと狼が赤ずきんに化けてる
「えい」
「カッ゜」
「今失礼な事考えたでしょ、お姉さんには筒抜けよ」
「す…みません…でした」
首裏をトンッと叩かれ意識が一瞬の内に刈り取られて俺は再度眠った。
ーーー
「…んん?」
目を覚ます。
ここは…何処だ?てか眩しい。
目を窄めながら周りを見回す。ここは食堂か?でも、飾りつけされてる。
何でだ?と思っているうちに…
「あ、起きたみたい…!」
「じゃあ、せーのっ」
「春斗、誕生日おめでとう!!」
とレベッカの声の合図とともにクラッカーの音がパン!と鳴り響く。
「…」
「こらこら、何か言わないと」
「あ、えっとありがとう…?」
「状況が読み込めてないみたいね」
雪華さんが俺の横に座り込んで話す。
「今日は春斗君の誕生日でしょ?だからみんなで急ピッチだけど誕生日会を開催することにしたの」
「俺の…?」
「えぇ。それに君の誕生日会ってだけでここまで集まるのも正直予想外だったけどね」
「もう少し少ないと?」
「ううん。元々春斗君は優しいし他の教員は生徒からも信頼されてる。食堂を借りれば大丈夫かな?って思ったけど…思ったより集まってびっくりしちゃった」
集まったのはいつもの面々である葵、フレヤ、レベッカ、アナスタシア、水津に生徒会の雪華さん、荒井先輩、希更先輩。
更にクラスメイトたちに教員の方々と様々。
どんだけ集まったんだ…!?
『春斗』
「うん?」
『愛されていますね』
「そうか?」
『…はぁ』
「え、ため息!?」
頭の中で赫蝶にため息をつかれる。正直驚いたし、最近赫蝶が感情を表に出すようになった気がする。
「は、春斗?」
「うん?」
するとレベッカが近寄ってきた。
「こ、これ!」
「これは…?」
「誕生日おめでとう、それでこれを」
箱を渡され、受け取った。
「開けても?」
「う、うん!」
梱包されたプレゼントの箱を開けると、中には黒色の腕時計が入っていた。
「お、おぉ…ってか貰ってもいいのか?」
「うん、だって誕生日だし…それとこの時計にはお礼もつまってるから」
「お礼?」
「実はね、この時計はお母さんと選んできたんだ」
「お母さんってラウラさんと?」
「うん!最近、やっと本国に戻れることになってね。戻る前にお礼がしたいって言ってたから一緒に選んできたんだ」
「そうか…ありがとう、大切に使うよ。それとラウラさんにもありがとうって伝えてくれると嬉しい」
「うん!任せて!」
それから皆からプレゼントを受け取った。
アナスタシアからは…
「春斗、これをやる!」
「これってタクティカルナイフ?」
「う、うむ。私が…軍で使っていたものだ」
「も、貰ってもいいのか?」
「あぁ、私には戦友の形見がある。だからこそ、私のナイフを渡したい」
「ありがとう」
「それとこれがホルスターだ」
「お、かっこいいな」
軍所属の時に使っていたタクティカルナイフを貰った。光に照らされたナイフがかっこいい。後で御影先生の所にいって所持許可証を出さないと。
フレヤからは…
「ティーセット?」
「えぇ。急遽取り寄せたものですが、王室でも使用されるような物ですわ」
「そ、そんな貴重な物貰ってもいいのか?」
「大丈夫ですわ。日頃私もお世話になっていますし、そのお礼と思っていただいて」
「それは俺のセリフだ。俺もお世話になってるしな。あ、あとでフレヤの誕生日を教えてくれ、盛大に祝ってやる!」
「ふふっ、期待していますわ」
滅茶苦茶貴重なティーセットを貰った。ちなみに持っただけで手が震える…。
水津からは…。
「春斗、これ…」
「これってアニメだよな。あの戦隊ものの」
「う、うん…私の一番好きなアニメ…あとプレミア版」
「ま、マジか!?」
「私は春斗のゲームの趣味を知ったから…私のアニメの趣味を知ってほしいなって…」
「ありがとう、後で良かったら一緒に見るか?」
「う、うん…!」
プレミア版の水津お墨付きのアニメ全話セットを頂いた。俺もアニメは好きだしポップコーン片手に一気見…なんて良さそうだな。
葵からは…。
「は、春斗!受け取れ!」
「これって…!」
「あ、あぁ…私と一緒に剣道をしていた時の竹刀だ。父さんが渡してほしいと」
「ありがとう、葵のお父さんにもありがとうって伝えてほしい」
「そ、それはそうなのだが…あとこれを」
「これは…着物か?」
「う、うむ。実家に良い布があったので仕立ててもらった」
「ありがとう、今度着てみるよ」
「も、もし着たら私のところに来い!いいな!」
「お、おう…?」
「わ…私のと…お揃いだからな」
葵から着物を頂いた。黒を基調とした着物に所々白い模様が入っている、何というか白鉄をイメージしたような着物だ。
「こ、こんなに貰うなんて…」
「うふふっ、人気者ね」
「…そう、かもですね」
貰った物を全て見ると何というか、圧巻だった。どれもこれも大切な物だ、一生大切にしよう。
「あれ、そういえば雪華さんは何故ここに?さっきまで水津と話してませんでした?」
「それもそうなんだけど…実は春斗君が誕生日っていうのは部屋に戻ってから聞いたから誕生日プレゼントを買い忘れちゃったの」
「いいんですよ。おめでとうって言われるだけでも嬉しいです」
「…わ、私の身体居る?」
「自分を大切にしてください」
「ごめんごめん」
からかってくる雪華さんに軽く注意すると…ポンと俺の頭に雪華さんの手が乗り撫でられる。
「まぁ頭を撫でるくらいはいいでしょ?」
「…!」
『「誕生日おめでとう」』
ほんの一瞬、雪華さんの姿が母親の姿と重なる。
…思えば誕生日の時も撫でられたことあったっけ。懐かしい…というか頭を撫でられること自体珍しいしな。
「…は、春斗君!?」
「どうしました?」
俺の頭を撫でた雪華さんが急に声を上げ、一歩離れた。
他のみんなも驚いたように俺の顔を見てくる。
「何で…泣いてるの?」
「へ?」
雪華さんに言われ、目元を拭うと確かに濡れていた。
そして…その一滴の涙だけで終わらず涙腺が決壊したかのように涙が止まらなくなる。
「あ、あれ?なんで…」
完全に無意識な涙が止まらない。
「春斗君」
「は、はい?」
雪華さんに呼ばれ、正面を向きなおすといきなりギュッと抱きつかれた。
「ちょ、ちょっと!?」
「いいのよ、春斗君」
「え?」
「泣いてもいいのよ。君は自分の命や傷を負うことも気にせず皆の為に頑張っているんだから、ね?」
「…」
「それに度が過ぎて優しいからこそ、抱え込んでいる物がいっぱいあるでしょ?だからそれを私にも受け止めさせて?辛い時も悲しい時は私もそうだけど…皆が居るから」
「…」
俺は、声が出なかったが頷いていた。
涙は止まることを知らず、俺の心も悲しみ一色。自覚していなかった悲しみや苦しみが頭の中を支配していくが、それ以上に温かい存在がいる。
守ったことによる功績か?はたまた友人としてのものか?
どちらとも俺は当たり前だと思ってやっていた。だが…その、ツケが回ってきたのかもしれない。
俺の自覚していない重み、辛み、悲しみ…それを受け止めてくれたのだ。
どうして涙が零れたのかは分からない。でも、あの時のように温かい時間を過ごせている。
それだけで俺は…十分だった。
◇◇◇
「落ち着いた?」
「はい…ありがとうございます」
抱擁を止めて、正面に向き合う。
多分今、俺の目元は真っ赤になっているかもしれない。
「いいのよ。それにしても…春斗君って泣くことも出来たのね?」
「そ、それはどういう?」
「だって君は皆の為に無茶をいつもしてるでしょ?心配させないように無意識で笑っているのか分からないけど、傷ついても弱音も涙も出さないからてっきり泣けないのかなとは思ってたけど」
「…」
「結構普通な男の子で安心したわ」
「それは…どう反応すればいいのか分かりませんが」
「無理に反応しなくていいわ。うふふっ」
俺は…意外と寂しがり屋なのか?
心当たりは結構ある。昔は結構甘えてたし、みんなと遊んだりもしたけど、家族が亡くなり、転校したせいで友人も居なくなったから…無意識に甘えるというものが頭から消えていた。その反動で寂しがり屋になったかもな。
でも…。
(ほんの少し…いや、割と幸せだしいいか)
俺は両手いっぱいのプレゼントを見て思う。
意外と…俺は幸せ者だったりするのかな。
ーー春斗は笑う、そして噛み締める。この幸せを。
ーーだが春斗は知らない。この幸せが。
ーー奪われそうになることを。
誤字脱字、語彙力がほぼ皆無に等しいのでミス等がありましたらご報告お願いします
感想も待っていますので気軽にどうぞ!
超絶不定期更新ですがご了承ください…




