#1 神のお茶の間にて新たな神が生まれました
息抜きで書いてます。馬鹿話は書くのが楽でいいなぁと思うしだい。
ジリリーン
お。
わしの趣味を反映した黒電話が呼んでおるようじゃ。
「はいはーい。わしじゃよー」
『わしじゃよ…て。いやわかるけどね』
ほほほ。まだまだ若い。三億年程度じゃ余裕ももてんのかの~
『まぁ、いいわ。お宅の“エース”ちゃん、しっかりと仕事してくれたから』
おお…そのはなしじゃったか。
「じゃろ?もう三桁越え間近の救世っぷりなんじゃからのー」
『あれ本当だったのね…ちょっと“魔王”半泣きだったわよ?』
ぬ、半泣きで済ますとは。
あやつも大人になったもんじゃ…
『いやいや、“心声”漏れてるから!あれ大人の行為じゃなかったからね?ちょっとあたしでもドン引きだったからね?』
えー。
「連絡してこれるくらいに世界が残っとるんじゃろ?あやつ初めてのお使いの時、平行した四つの世界消しちゃったからの?」
『まてや!なんつーもん寄越してんのよ!』
ぬ。急いで勇者を寄越してほしいと言っておったから張り切ってあやつを送ったのだがなぁ。
『いやいやいや!あれ勇者の所業じゃなかったから!どっちが魔王だって感じだったから!』
おお。ちょっと安心じゃ。
いつものあやつじゃ。
『…だから“心声”漏れてるって…はぁ。もういいけど、』
「疲れとるのぅ?」
『あなたと、あなたのとこの“エース”が原因だからね?』
心外じゃな。
せっかく心配しておるというのに。
『はぁ。一応これからそちらに戻すから連絡したんだけど。受け入れはいいかしら?』
何故溜息交じりなのかわからぬのじゃが…
それはともかくじゃ。
「わしのとこはいつでもいいんじゃが…今回も戻る気でおったのか…」
『オイコラ…こんな物騒なやつウチノトコ置いとけるわけないやろ?』
おっと。いかんいかん。
「別に処理に困って、放置先を探しておるわけじゃないんじゃよ?もう普通にわしより強くなって手に負えないとかそんな理由とかないんじゃよ?」
『今すぐそっちに送るからね。次は自分とこで勇者育てるから!』
ちっ。
『舌打ちとか!ちくしょーあたしの“加護”与えてもっとあつかいにくくしてやるーバーカバーカ!』
え!ちょっと!
「まつんじゃ!あやつ既に百くらい加護もってるはずじゃから!ましておぬしの“加護”といったら…」
ツーツーツー
おおう、切りよった…
そうこうするうちに背後からとてつもない気配が漂ってくる。
ぬう、もう帰ってきおった。
「おかえりじゃ。ごくろうじゃったの」
振り返った先には。
「ほいほい。帰ったよ神さん」
格好以外はとても平凡そうな青年が立っておる。
格好・・
「おぬし…いつからパンクバンドをはじめたんじゃよ?」
あちこちが破れたプロテクター付き黒革のレザースーツの上下に、つんつんにとんがったヘアスタイル。
おかしいのう…出かける時は普通の格好じゃったが。
「いやいや、これ“あっち”の勇者装備だからね。僕の趣味無視だからね」
あぁ。そういえば世紀末覇者伝説ちっくな世界じゃったな“あっち”は。
「というわけでもう着替える」
目の前で一瞬のうちにランニングシャツにトランクス姿になってしまいおった…
自宅の自室でその格好になってくれんかのう…
「まぁあちらの神も喜んで(?)おったよ。それで今回の報酬なのじゃが…」
“異世界”を一つ救った報酬じゃ。普通なら悩むようなもんじゃが、それも数百と繰り返されれば慣れもしよう。
もっともこやつは初回から一切悩んでなぞおらんかったがのぅ。
今回もすんなりと言いおった。
「あーそれねー」
ポンと手を叩いて何でもなさそうに。
「電脳神に僕はなる!」
えー。




