表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/32

†軌跡その2



 『永遠の影』


どんなに

遠回りをしても


いつか

あなたに

辿り着けるなら


歩くことも

待ち侘びることも

そんなに

苦ではないけれど


多分

歩いても

歩いても


待ち続け

もはや

何を待っているのかを

忘れてしまっても


…あなたに

辿り着けることは

永遠に無い気がする


私の手に

残されたものは

思い出という名の影


あなたが

(とお)のあの日

私とともに

手放したもの




 『心と言葉』



多分

言葉を尽くしても

伝えきれない


心なんて本当は

言葉では

表せないもの


深くなればなおのこと




 『冬情景』



朝 吐く息が白い

この時期になると


あの人との日々が

私を呼び始める


…寒くて

かじかんだ手を

いつも

温めてくれた人


あの積もる雪のように

真白の心を持った人


その頃私たちは

自分達の未来に


お互いがいない事など

思うはずもなかった


世の中には

どうにもならない事が

あるのだと

あの夜泣いたんだよね


もうすぐ初雪の頃


あんなに私を

必要としてくれた


あんなにあなただけを

必要としていた


運命に勝てなかった恋


…でも

せめて今あなたの

隣にいる女性(ひと)


あなたを

温めてくれている事に

感謝しています


私の

隣にいる男性(ひと)

私を

守ってくれるように


それでもこの時期は

あなたの記憶に

涙がつたう


私の永遠の人


あなたよりも

やさしい人を

私は知らない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ