表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/32

†軌跡その3


 『躊躇い』


この海に

身を投げてしまえば

楽になるのだろうか


ここから堕ちたら

助けてくれると

あなたは

躊躇わずに

言ってくれたね


あの時

私は笑っていたけれど


本当は

躊躇っていたの


あなたを

愛しすぎて

この幸せな時が

いつか苦しくなったら


…世の中の常

何事もほどほどがいい


すべてをこの海に

洗い流して

あなたへの

この想いも

海に消えてしまえたら


…この崖から

堕ちてしまっても

後悔はしないかも


あなたを

愛したことを

後悔してないように


あなたの

私だけに向けて放つ

言葉のひとつひとつが


私の心を

先に歩くか

後ろに下がるか

躊躇わせるの


このまま

死に逝く鳥のように


この海に堕ちてしまえば


あなたが

私を愛していく事に

躊躇い始める前に



 『小春日和』



まるで

冬という季節を

忘れてしまうほどの

あたたかい道を


あなたと歩いた


多分

何も語らなくても

満たされてゆくような

あたたかい道を


ふたりで歩いた


あの海の白波は

イルカだよと

あなたは笑った


こんなふうに

思い出を重ねる度

ほんの少し

淋しくなってゆく


この小春日和の空が

あなたの中で

いつか褪せてゆくことを

なすすべがない


しあわせよ

あなたがいれば

もう充分なの


今日だけは

そういう言葉を

信じる自分でいられる


そんな

あたたかい道を

あなたと歩いた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ